2006/04/20(木)11:17
エマとシャ-リー
最近のお気に入りは、森薫さんの です。
(エマ ヴィクトリアンガイドというのも出てます)
メイドさんが主人公の、英国風時代劇(嘘)です。
「シャーリー」の方が先に描かれた作品で、「エマ」の登場人物とは
関連性はありませんが、どちらの主人公も仕事の出来る
とってもけなげな女の子で、私好みでありました。
シャーリー(13歳)、エマ(20~21歳位?)なのですが
どちらも幼少時代は暗く、苦労を背負っているためか
耐え忍ぶ「日本人」みたいです。
嬉しい時でも「心密かに喜ぶ」姿に、何だかジーンときました。
「とっても美人なエマ」という設定(?)なのですが、
私的には、ちょっと地味かなぁ。
でも、6巻位になると色んなことに巻き込まれたりしてる影響か
色気が出てるように感じました。
ストーリーも凄いことになってきて「早く続きを!!」
と待ち焦がれてますよ、ふんとに。
6巻の後書きの後(なんかヘンだけど)には
「そして、~中略~ ふたりの物語は絶後の第7巻へと続いていきます。」
絶後ってなに!?って感じですヨ。
しかも、太字の大文字なんですもの。
あっと、「ふたり」とは「エマ」と、その恋のお相手
上流階級に属する「ウィリアム・ジョーンズ」君です。
二人は両思いなのですけど、メイドとお金持ちのお坊ちゃんの
とっても身分違いの恋なので、障害が山のようにありまして
今のところ二人は辛い状況にあります。
でも、どちらもまっすぐでとても性格良しなので
上手くいって欲しいですね。
ウィリアム君、もっと頑張れ!って感じですが。
先に書いたエマ ヴィクトリアンガイドですが、作者がいかに「メイド」さんを
愛しているのか(女性のようですが)がビシビシと伝わってくる、
濃~い本でした。
登場人物の紹介にとどまらず、作品の時代(19世紀末)について
服装や食べ物、階級に至るまで、イラスト入りで描き込んであります。
書下ろしマンガや竹本泉さんとの対談まで載っている力の入れようで
すごいパワーを感じました。
そういえば、私は「シャーリー」を後から読んだのですが
シャーリーがとっても子供っぽい(子供だけど)絵柄なのに比べ
シャーリーの雇い主でカフェの女主人・ベネットさんは
すご~く色気があるんですよね~。
まあ、エマがあんなにお色気たっぷりだったら、
全然違う話になっちゃいそうですが。
メイドさんには特に思い入れが無かったホイでしたが
同じ女性の描いた「エマ」「シャーリー」には惹かれてしまいました。
今調べたら、連載されている雑誌の方では既に完結しているようですね。
・・・調べなきゃ良かったかも・・・
早く続きが読みたいです。