パーマカルチャー研究所のブログ

気付いたら7日か。ここにいると曜日感覚と日にちの感覚がない。日曜も平日もないからな。でもなんとなく毎日楽しい。私たちに似てちょっと人見知り気味な息子っちもアメリカンカップルとすごく仲良くなって毎日遊んでもらっていて。彼女たちが日本語を学ぼうとしてくれているからむすこっちの言葉にも興味を持って聞いてくれるから尚更嬉しい様子。今日はひるねちゅうのむすめちゃんまで抱っこしてくれていて頭が下がります。娘ちゃんもびっくりするくらいなついていて。毎日一緒に暮らして釜の飯を食べて愛をシェアしあうってってこういうことなんだな。

午前中は出かけようと思ったらあっという間に10:30になりランチの支度になる。今日はsoy milkでクリームスープを作ったよ。米粉師匠の友人に感謝。かぼちゃと青バナナを入れた久々に優しい味のスープはすぐ完売。食いっぱぐれた息子ちゃんは涙涙。夜も作るからね。今日は村長さんの家族が来ていて一緒にご飯を作りながらお喋り。お互いに片言の英語で話をする。こっちの人はハートフルで子供達に優しいこと。日本は町に子供を連れて行くと静かにしなさいのオンパレードだよっていうと、びっくりしたようにそんなこと言わないよ。と。そしていつもむけてくれる笑顔で子供は元気で可愛くて大切な存在だよ。だからみんな笑顔になるんだと教えてくれる。ピースフルなのは子供たちを愛する気持ちがみんなにあるからなのかな。こっちで子育てをしたくなってしまった私です。こっちは子供たちもピースフルでつっぱったりしてないから。大人たちの影響だろうな。いいお話を聞けて楽しい時間でした。

今日はいちにち動きぱなしでした。子供たちを連れ出そうかと思っていたけどごごからピザパーティがあり、ガーデン作りと重なり私がほぼひとりで任務を請け負うことに。むすこっちと粉をこねる。いつもは14人ほどなんだけど急遽20人に増えこちらに移住してくるフレンチファミリーの歓迎パーティーをすることになった。

おおう、みんなガーデン作ってるじゃん。。とふといつもの感覚になったがここはタイ。材料も頼りないしベストを尽くそう。ピザパーティ in jangle だもん。とできることだけしようと焦らずに動き始める。ちょっとお母ちゃん力の上がった自分を感じられて嬉しくなりながら 余ったら明日食べればいい！！と米粉、小麦粉を合わせて4袋ものピザとパンを作り始める。イーストの残りも時間もあまりないからここはアバウトに行こう。ピザにはあまりイーストを使わず、ハードパンのつもりでいけば発酵をあまりしなくてもいける。窯焼きだから窯が十分に美味しさを補ってくれるのがわかっているから。と、ここでもお母ちゃん力を発揮笑。サラダをお願いしてきとーにドレッシングすればいいからって言ったのだけど、パパイヤはソムタム！と若者数人で村長さんくらいしか知らないタイ料理を完璧に作ろうとしてるから4人もいる割には進まず、私も適当で大丈夫だよと英語で言えなくてもう任せる笑。楽しそうだし子供たちもいるからかあさんは勝手に進めるよー。笑。。ピザも発酵させなくていいの？って心配してるけどお客さん来るまでに時間ないからいいのいいの、と声をかけガンガン進める。人数が増えたからソースを追加しトッピングもあるもので追加を考える。そうして3時間、パパが窯番を頑張ってくれて無事完成。写真を撮るてもなかったけどパンプキンカップのチャーハン、青パパイヤのサラダ、トマトソースとクリームソースのピザ、ガーリックブレッドとセサミ&ナッツのブレッドが完成。バナナの葉に並ぶ。いやあ、すべて作りながらの思いつきのパーティーメニュー。よくやった。かなりの達成感。お世話になってる村長さんがよろこんでくれ、みんなからサンキューってたくさん言ってもらった。うん、私としてもどれも最高にうまい^_^！！半分は自然が補ってくれた美味しさ。私、しあわせです^_^

終わってみて思う。ほぼひとりで請け負い始めた任務。だけどこれだけ動くことができたのは家族のおかげであり、子供たちを可愛がってくれるみんなのおかげで、一足先に遊びきった娘ちゃんと家に戻り感慨に浸る。みんなありがとう！！娘ちゃんが私たち以外の人を自分から求めるなんて初めてだよ。アメリカンボーイに抱かれて彼のシャツをおもらしで濡らしてしまうくらい一緒にいたかった娘ちゃん。よかったね。そんなに楽しい時間を彼女が過ごしたこと、私も涙出そうなくらい嬉しい。あったかい心の彼らがいなかったら私は泣き疲れた娘ちゃんをおんぶしながら動いていたかもしれないし、何もできなくて村長さんのあの嬉しそうな顔を見れなかったかもしれません。温かい人たちの集まるこの場所に感謝して眠りにつきました。

今日は家族一人一人がしあわせな4時間を過ごせたこと。忙しい4時間とはわずかにも思わず楽しいだけの時間をもてたこと、きっとそれは楽しければいい、って思う気持ちがあったから。日本にいたらわたしは完璧に動こうとしていたでしょう、絶対失敗したくないし喜んでもらうため、ちょっぴり見えを張りたいために準備してからお客さんを迎えるためにひとりで頑張って、待ちくたびれた子供たちを怒っていたでしょう。楽しむために企画したパーティーが反省で終わっていただろうと思います。

こんないつもの流れを思い出し、胸がいっぱいになる。みんなありがとう。こんなに楽しく子供達とパーティーを楽しめたのは初めてで、絶対日本にいたら反省で終わっていたはずの自分がリアルに想像できてびっくりした。見えなかったものが見えた。。。

ここで暮らしてグレイトな経験を出来たのは子供だけじゃなくて私も同じです。こうやって生きたら心地いいんだー！！疲れる気遣いはいらない、あの人たちはサラダに4人も手をかけて、なんて愚痴る気持ちもない。それぞれができることをする、やりたいことをする。そしてありがとうはお互いにはっきり伝え合う。おいしいピザをありがとう、いえいえこちらこそみんなの無理ない気遣いとチャイルドケアで美味しくなったんだよという気持ちを込めてありがとうと伝え返す。私だけ満足しても楽しくない、家族が、ここにいるみんなが笑顔でいてくれることがこんな気持ちにつながる。シンプルに楽しくて美味しかった、しあわせなパーティーでした。パパもありがとう。大家族を支えた満足感だったね^_^ もう20人の窯の飯も怖くないね笑。

自然はこんなにも心を解放してくれる、表現をシンプルにさせてくれる。シンプルな心は気持ちの良い安心感をくれる、そんな経験ができました。もしかしたらそんな思いがあるからタイでは子供も大人も関係なく大切にし合えるのかな。

みんなで持ち寄った楽器で火を囲み歌う声を聞きながら嬉しい気持ちで娘ちゃんと眠りにつく。ここにいるだけでいい、お互いにそう思いながらここで生きる。そしてお互いを認め合うからふとした瞬間に最高の優しさを使いあえる。自然体で認め合うってこういうことなんだ。そんなことを知りました。今日も幸せをありがとう。