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2016.01.05
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カテゴリ:タイ
最近寒くて寝坊してしまう。
それが自然のリズムなのかな。
6時半起床で今日がスタート。
朝食後の仕事は、昨日に引き続いてバンブーロープ作り、をしていたら、村長さんからの次なる指令が。
池をきれいにしてほしいと。
やり方は、バナナEMとカオプーをミックスして池に撒きまくってほしいと。
バナナEMとは、これ。
rblog-20160105104509-00.jpg
バナナの皮とか、マンゴーの皮、パパイヤの皮など、甘い果物を入れて発酵させたもの。
普段はこれを水で薄めて、液体肥料としてガーデンに撒いている。
カオプーとは、牛糞。

rblog-20160105104509-01.jpg
写真で見ると、土のように見えますね。
でも糞のような感触があります。
時間が経っているためか、全くくさくはない。
これらをバケツに半分ずつ入れたものを、池を一周しながら、カップですくって池に投げ込む。

rblog-20160105104509-02.jpg
ひと昔前は、汚いと思って気持ち悪くて触れなかったもの。
途中でカップも一緒に池に投げ込んでしまい、最後の方は素手で撒いていた。
EMやカオプーに住む微生物の力で、池の汚れをきれいにするという。
これもひと昔前は、どういうメカニズムできれいにするの?
そういう客観的な実験結果はあるの?
その実験はどのように行われたもので、どの程度の信ぴょう性があるものなの?
そうでなきゃ、それはホントかどうか、わからないよねー。
と言っていただろう。
だっておれも、研究者の端くれだから。
だけど今ならわかる。
感覚的に。
ずっと考えていたことだけど、感覚というのは、すべてを包括的に判断できるメリットがある反面、人に説明しにくく伝えにくいデメリットがある。
理論はその反対で、部分的には完璧に正しい答を出すことができてわかりやすく伝えやすい反面、わかりにくい部分をある程度無視して考えざるをえない。
理論的には安全でも事故が起こってしまうのは、その理論では扱うのが難しい部分でミスが起こるためだと思っている。
女性は感覚的で、男性は論理的だと一般に言われる。
これらのことから、自分は、大きなことを判断する際には女性の感覚的な考えを取り入れるように努めている。
そして、自分の感覚や直感も、今後の人生で磨き続けていきたいと思っている。
理論がダメで感覚がよいわけでも、理論が良くて感覚がダメなわけでもない。
双方にメリットデメリットがあり、お互いのよい部分を生かしていく、ハイブリッドシンキングがよいと思う。

自分の研究は今、理論のみに偏っていたものから、感覚を取り入れつつある。
というか、感覚の割合がかなり多くなってきた。
だけど自分は研究者でありたいから、このサハイナンライフという研究結果をやっぱり発表したい。
大学のゼミで仮にこれを発表したらどうなるかな。
おもしろいけど、そのデータの客観性は?てことになるかな、やっぱり。
まあでも、世の中、こんな(研究としては)よくわからない研究があってもいいかなとも思う。
研究は本来、追求したいことを追求するものだし。

そんなことを考えながら、池の周りを回ってカオプーEMを撒き続ける。
自分のペースでできる、手仕事っていいなと思う。
日本で通っていたエコビレッジ体験塾のIさんが言っていた。
手仕事カフェを作りたいと。
手仕事とは、豆の殻むきとか、編み物とか、そういう単純な作業が長時間続くお仕事。
バンブーロープ作りやカオプーEM撒きも、その一種。
やり続けていると、なぜだか瞑想状態になり、深いことを考えられたり、自然と会話が深くなっていく。
Iさんは、そんなことを意図的にできるカフェ、手仕事カフェを作りたいと言っていた。
おもしろいなー。
作ってくれたら入り浸りたい。
今回も、というかここも来ていろいろなことを考えられるのも、環境の変化に加えて手仕事をさせてもらっているからだと思う。

さて今日のお昼ご飯は、街に出かけた人が多くて少人数ということで、天ぷらを作ってくれた。
まいうー。
揚げたての天ぷらは、揚げるたびに一瞬で消えていくのでした。
妻ちゃん、サンキュー。

さて午後の仕事。
家の近くの水道管が、最近じんわりと濡れている。
直したいとは思いつつ、なかなか時間が取れなかったけれど、これまた村長さんの指令が来たので直すことに。
もう水道管の直し方はわかったので、そんなに問題はない。
だけど必要な部品、T型コネクタがない。がない。
いろいろ探していたら、使い古しが見つかった。
コネクタの内側に、以前使っていた水道パイプが接着剤でくっついているため、それは使えない。
と思ったらまた村長さんのニヤリが。
これ使えるの?と聞いてみると、得意げな笑みが。
なんと、内側に接着剤でくっついているパイプを小さいノコで削り落とすのだという。
ちょっとだけ見本を見せてくれて、あとははい、と渡してくれた。
はっきり言ってその部品は安くて、買ったほうが早い。
だけどものづくり大国日本ならぬ、もの直し大国タイの精神を学ぶ絶好の機会と思い、ひたすら削り続けて夕食までの2時間、T型コネクタの3つあるうちの、半分だけ、削ることができた。
明日も引き続き、削らなきゃ。

そういえば、カオプー撒き撒き中に考えたことその2。
小学校の国語の教科書だったと思う。
ある一節がすごく心に残っている。
こんな感じだったと思う。
「科学者は、頭が良くなくてはならない。これは、自明の理であろう。しかし同時に、科学者は、頭が悪くなくてはならない。何も私は、逆説を弄したいわけではない。…」
筆者は、頭が良すぎて先が見えすぎる人は、なんでもやる前に見通しが立ちすぎることがある。時には失敗するとわかっていることでも、本当に失敗するかどうかを確かめるような勢いで、愚直に実験を繰り返すことでわかる真実があるし、失敗の中から意外な新事実がわかることがある、て話だった。
カオプーを撒きながら、この一節をふと思い出した。
科学者は、研究者と言い換えられる、つまり、自分のことだと自分は解釈している。
自分は今、しっかりと頭が悪くなれているだろうか。
そんなの無理だよと言って、やる前から諦めていないだろうか。
少なくとも、水道管破裂事件の時に、水道管をゴムチューブで応急処置しようとした人を見たときは、そんなの無理だろと、心の中で決めつけていた。
最近は、その反省から、なるべくなんでもちゃんと自分で経験をするように心がけている。
見ただけでわかった気になり、いざやろうとするとできない。
ここではそんなことがしょっちゅう起こる。
だから残された期間、ゆっくりでいいから、色々な経験をできるように生活していきたいと思う。
残り12日






最終更新日  2018.07.10 16:16:02
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