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カテゴリ:子育て
運転しながらラジオからこんな声が流れてきた。
「今日のテーマは、電化製品です。一押しの電化製品、あこがれの電化製品、買ってはみたもののイマイチなもの。何でもいいので、リスナーさんから情報、お寄せ下さい。」 と言われて、数年前のことを思い出した。 当時、東京で仕事をしていた。 息子がまだ4か月ぐらいの頃。 妻は育児で疲れていた。 自分は、希望の部署に異動できてうれしかった半面、異動前の職場と比べると多忙な部署だった。 妻の大変さは明らかで、自分が家に帰るとその雰囲気から疲れがわかる。 夜中になると夜泣きでしょっちゅう妻は起きて授乳。 自分はその声はたまに聞こえるけれども、ただでさえ睡眠時間が足りない上に、この時間しか寝ることができない。 だから夜泣きの対応は妻に任せて寝ていた。 あまりに大変なので、何とか手伝ってあげたいと思い、どうにかこうにか仕事を調整して、午後だけ休みをとった。 午前中は会社に行って、午後2時頃だったかに帰った。 たまたま家のカギを忘れたらしく、家のチャイムを鳴らした。 するともの凄く不機嫌な妻が出た。 「せっかく(息子が)寝たところだったのにー!」 (せっかく仕事がものすごく大変な中、午後休をとって家の手伝いをしようとおもったのにー!) その瞬間、仕事に戻りたくなったことを鮮明に覚えている。 とにかく大変。 だけど時間が取れない。 でも幸いに、残業代はそれなりに出ているから、電化製品なら買える。 妻の仕事の負担を少しでも減らすために、家事で楽ができそうな電化製品をたくさん買ってしまおう! 性能のいい掃除機を買い、食洗器を買い、洗濯機を買い換えた。 結果、、、 あまり状況変わらず。 そう、そうなんだよね。 電化製品はたしかに楽ができていいんだよね。 いいんだけど、根本的解決にはやっぱりならないんだよね。 子育て中の母親は、家事の大変さだけで困っているわけじゃないんだよね。 そもそも最近の子育ては、核家族化、都市化の影響で、孤立しちゃうよね。 外出すれば、子どもが騒いで周りに迷惑をかけないかと監視しなきゃならない妙なプレッシャーを感じたり。 こういう子育てはしたくないと思うような子育てを、自分の意思とは逆にやってしまう悩みがあったり。 育児書通りにやっているのに、そうはされたくないらしい子どもに悩んだり。 あまりうまく言えないけど、育児休業以来3年目になるトモエ幼稚園(この幼稚園は、家族も通える、大きな村・家族のようなコミュニティと言った方がよい存在なのです)で色々なお母さんたちのお話を聞いていると、お母さんたちの悩みは尽きません。 これはとても、電化製品だけで解決できるものではなく、社会の構造的な問題なんだろうなと思います。 でも、社会の構造的な問題だから仕方ないではなく、自分は自分で今すぐにできることをやりながらこの問題を考えていこうと思います。 写真は、本文とあまり関係ないけど去年手放した冷凍庫(冷蔵機能なし)です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.06 10:50:57
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