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カテゴリ:情報発信
あらためて、パーマカルチャー研究所の目的を考えてみる。
結論から一言で言うと、「自立的な暮らしをする人を増やす」。 かな、今は。 また変化していくと思うけど、今はこれ。 今までは、「エネルギー問題を解決できる暮らしの実践研究」だった。 これは、20歳、大学3年生ぐらいからのテーマの延長で、卒業研究を電力・エネルギー関連に決めた時からずっと気になっていたこと。 エネルギー問題って、どうしたら解決できるの?ということ。 それが33歳ぐらいだったと思うけど、タイのジャングルで自然の力を活かした暮らしをしているコミュニティを見て、エネルギー問題を解決するのは、ライフスタイル、すなわち暮らし方を変えていかなければいけないということに気づいた。 一方で、5歳の頃、こんなことがあった。 幼稚園初登園の前日に、おだやかに昼寝している母を見ながら、 「あーあ、明日から幼稚園行かなきゃいけないのかー。」と思った。 ただこれだけなのだけど、実際に幼稚園は特におもしろくなく、色々な面で拘束されていやだった。 そして色々な面で拘束されていやだという実感は、小学校、中学校、高校と続いた。 大学ではかなりの自由を感じ、自分のやりたいことを自分のペースでできる感覚があったので、とても楽しかった。 そして就職前の春休み、本屋へ車で行って、好きな本を買って車に乗り込んだ時に思ったこと。 「あーあ、そろそろ就職かー。就職したらもう、こんな風に好きな時に好きな場所に行って好きなことをするって、なかなかできなくなるのかなぁ」 そう思った通り、社会人生活というのは拘束もストレスも、小中高とは比にならないレベルの厳しさだった。 社会人1年目に、なんとなく作った自分のホームページ。 ホームページのタイトルは、「自由を求めて」。 空に雲が浮かんでいる背景だった。 そして現在。 ようやくそのとき思い描いていたような「自由」を、けっこうなレベルで実現できている気がする。 ここにくるまで、就職1年目から数えると、14年が経っている。 5歳から数えると33年、人生で言うと38年(ていうか今38歳ってこと)。 暮らしにはお金がかかる。 だからお金を稼ぐためには、いやなことも甘んじて受け入れて、がんばらなければいけない。 この価値観が、長らく自分を苦しめてきた。 だけど自由を感じている今、どうやったらこの価値観から脱して自由に生きられるのか、自分の経験を伝えることはできる。 就職1年目から数えると14年かかったけど、今また就職1年目から始めれば、数年でこの状態は作り出せると思う。 だから自分のその経験を伝えることで、自立的な暮らしをできる人を増やせれば、社会はもっと穏やかに幸せになれるんじゃないか。 エネルギー問題を解決するための暮らしを研究してきたのだけど、それはすなわち、化石燃料などのエネルギーに頼りすぎることなく自立的な暮らしを実現する、ということを研究してきたことだと気がついた。 12月からは3度目のタイジャングル生活に行ってくるけど、お金に頼りすぎることなく村の中で協力しながら生きる彼らの生き方に触れて、自立的な暮らしを実現する方法を学ぶこと、これが今シーズンのテーマになると思う。 そのために現地から動画発信をしたいと思う。 今までの活動もこれからの活動も、一言で言うと「自立的な暮らしをする人を増やす」、このためのものなのだと、自分の中であらためて整理されてきました。 今後とも、パーマカルチャー研究所をよろしくお願いします。 ラジオパーマカルチャー研究所vol.20、収録しました。 テーマは、昨日のHIDEKIさんの講演を聞いて思ったこと。 こちらからお聞きください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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初めまして・・札幌南区で「まちの作り替え」をしている澤谷(さわや)と申します。
三栗さんの「自立的暮らし」を実践している老人たち(5世帯)が、簾舞の奥で暮らしています。「エコ村(村長は79歳)」 3万坪の土地に「家・畑・室・電気(太陽光)・水(空沼岳の湧水)・給排水設備・手づくりマキストーブ・マキ割り機」などを、ほぼほぼ・・手づくりで行ってしまう、すごい老人たちです。(重機をバリバリ使いこなす) 老人たちの望みは、この自立的暮らしで培った「技術・知識」を、次の世代に引き渡していきたい・・という願望を持っています。 三栗さん・・興味があれば、ご案内します。 vec413316@gmail.com または、フェースブックで「名前検索」 (2017.10.30 13:22:40)
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