梅林庵

2021/02/13(土)08:07

清朝末期の偉人・林則徐

人(204)

Thursday, February 11, 2021 曇り時々晴れ 13.4℃ 2.3℃ 霜降 午前4時起床。終日書斎に過ごしました。  このところ、調べ物は、林則徐です。今、彼に入れ込んでいるんです。林は清朝末期の官僚。偉人です。国を維持発展、民を養うには治水と農業振興が重要と考え、取り組みました。賄賂を拒み、国内に蔓延の阿片中毒、その根絶に心血を注ぎました。東インド会社の阿片商売が国を滅ぼす断じ、皇帝に阿片取り締まりを直言しました。阿片対策の欽差(特命全権委任)大臣を任された彼は、早速、イギリス商船積載のアヘンを没収。これが契機となり、アヘン戦争へと向かっていくのです。怒った英国は軍艦を派遣、ジャンクを沈めていきます。ネメシス号の画が有名です。砲撃に恐れをなした清朝は、すぐに林を解任、新疆へ左遷します。英国へは平謝りに謝って南京条約を終結。香港割譲はこの時に決まりました。 それが太平天国の乱が勃発すると、頼れるのは彼しかいない、今度は乱鎮圧の欽差大臣となりました。西域から現地に向かう途中、病に倒れて没。その生涯は清廉潔白。 私、彼の素晴らしさを陳舜臣の小説で知りました。火を付けられて、今、林の本を漁っているのです。堀川哲男「林則徐 清末の官僚とアヘン戦争」中公文庫、大谷敏夫「魏源と林則徐 清末開明官僚の行政と思想」の2冊は必読。後者魏源を端、康有為へと続く公羊学(くようがく)の系譜は、清朝末期にあって人材の宝庫です。余談です。その公羊学、私はプラグマティズムに似ていると思います。 戻ります。写真曰く「何?阿片中毒? ワシはチュール中毒だ」byトラ。  昼ご飯はうどんでした。載せたごまだしは2月末で店を閉じるつね三謹製。市内に販売は20種類ほどあるようですが、これが一等です。10年ほど前だったかに、ごまだしコンクールがありました。その場で最優秀に輝いたのです。美味い。この味が消えるのか。寂しいな。  午後4時、着替えてランに出発。途中、出し忘れていた葉書をポストへ投函。札幌在住のA先生にもご機嫌伺いを出しました。四季、折に触れて年5~6枚、便りします。ペースメーカーを埋めて久しく、終日屋内に過ごしていると聞いています。私の葉書に少しでも気の紛れてくれるといいのですが。 写真は走る途中に見かけたN牧場のトラクターです。別の場所に大きな倉庫があり、牧草をロールするカッティングロールベーラーや干し草を乾燥させるためのアタッチメントなんぞも一通り揃えています。運転してみたいです。このN牧場、恐らく佐伯に残る最後の酪農家でしょう。幸いなことに後継者がいます。続いて欲しいな。  いつものコースをくるり一回り。家に戻ったら隣家のA姉が九条葱の苗を欲しいと言って来ました。昨日植え付けを済ませました。残りがあるのをして、如何?照会してあったのです。次の写真は、代わりにくれた下仁田葱です。  日の落ちて面倒でしたが、チャチャッ。ひと頑張りして植え終えました。全部で30本ありました。これ、収穫は秋です。先は長い。  夜のお勤め、今夜はこれを開栓。アイラモルトは10ラーほどの値段ですが、写真のそれは1ラー余りです。が、侮ってはいけません。癖がなく、スマートな味なんです。 今日の一句春霞百舌に見られて葱を植う今日のラン7km今日の酒ウィスキーロック2 冷酒2合今日の音楽ブラームス 交響曲2番 ベーム ウィーンフィル 1942年録音今日の写真はランの途中、道端に咲いたキクザキリュウキンカ(菊咲立金花)です。黄色が目に飛び込んできました。春らしい色合いです。

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