友人Kがやってきた
Sunday, November 10, 2019 午前4時起床。晴れのち曇り。 未明から午前9時過ぎまで書斎に。朝ご飯は鰺の塩焼き。大物でした。妻と半分ずつ。 今日は別府向けでした。親友Kがやってくるのでした。海老輸入会社を個人経営。九州に仕事のある折、連絡をくれます。つね三の料理を気に入ってくれ、拙宅に泊まりがてらが年に1~2回。今回は日曜日ということで、その河岸が休みです。今回は温泉で骨休めと洒落込もう。そう決めて、泉都別府で会うことにしました。写真は大分ICを過ぎた辺り。この辺り、いつもは由布、鶴見、両岳の並びがいい感じなのですが、今日は頭が雲の中に隠れていました。 12時、北浜のバスセンターに待ち合わせでした。私、其処に1時間早く着きました。寄らなければいいのにブックオフへ。9冊990円。嗚呼、先日、断捨離を誓い、本はもう買うまいと決めていたのに。写真はその中の一冊、岩中祥史「札幌学」です。 目次の一部です。第2章150ページに「コーヒーが似合う街」とあります。そのとおりです。そして「珈琲の似合う町」ではいけないのです。 おっと、逸れました。Kを拾い、軽く昼をしようか。道なり、最初のラーメン屋にしよう。「いっちゃんラーメン」という店がありました。其処にしました。塩麹鶏白湯という名前、1.3ラーでした。うーん、オーソドックス。 まだ飲み始めるには早いな。陽の落ちるまで何をしようか。一風呂浴びる?そうしました。「鶴の湯」に向かいました。鶴見霊園の横を抜けていきます。扇山の冬枯れが始まっていました。 向かう先は、鶴見岳の裾野に湧く露天です。車を止めて猶100mほどを進みます。 振り返ると遠く大分市を望むことが出来ます。コンビナートの左、霞む先は佐賀関です。ここと愛媛・佐多岬との間は豊予海峡、「速吸の瀬戸」と呼ばれる難所です。名の通り急流。それをして揉まれる魚は筋肉質、アスリートです。佐賀関の「関」を取って、ここの鰺・鯖に冠したのが関鰺・関鯖なのです。 湯船はこんな感じです。晴れた日は薄いコバルトブルーの色になります。先客がありました。ここは混浴です。同年配と思しき夫婦でした。 ここは簡易の脱衣所があるだけです。女性用のそれは視線を遮ることができます。パパッと裸になり、飛び込みました。結構熱い。後からやってきた広島からだというカップルが温度計を浸け、計りました。42℃とのこと。硫黄臭プンプンでした。 午後2時過ぎ、K曰く「おいT(私のこと)、どこぞに突っ込んでやり始めるけ?」 うーん、それもいいけれど、もう少し腹ごなししてからにしよう。いま、このまちに世界報道写真展をやっているから、それを観てからにしよう。写真はそのパンフです。 裏に数点を紹介。此の催し、ぼんやり暮らす杣夫に年1回、刺激を与えてくれます。毎年、妻と訪ねるのですが、折角の別府、いい機会なので、Kを誘うことにしました。 会場はAPU。立命館アジア太平洋大学です。ここは3,000人近くの留学生が学んでいます。その名の通り、アジア圏からの学生が多いとのこと。日本人学生との比率はほぼ5:5。昨年1月に実業家、ライフネット生命創業の出口治明氏が学長に就任しました。彼は週刊誌に幾つかコラムを持っているのでご存知の方もいるかと。 キャンパスは別府市街を見下ろす高台にあります。写真はその眺めです。三角、おにぎりのような形をした山は猿の餌付けで有名な高崎山です。海岸線を走るのは別大国道です。11月17日、第39回大分国際車椅子マラソンが此の道をコースに開かれます。 写真展にKは感動。この手の催しは初めてだと宣いました。チケットと一緒にアンケート用紙を手渡されるのですが、彼は見終えて机に座り込み、長々、感想を書いていたようです。テーマは毎度変わらず。内戦、テロ、難民、ジェンダー、環境などが切り口でした。今年のパネル数は何だか少ないような気がしました。 ついでということで購買を覗いてみました。ベトナム、マレー、タイ、インドネシア・・・。語学のテキストが山積みとなっていました。流石アジア太平洋だけあります。 こういうのもやっていました。 陽の傾きが、いい頃合いになってきました。ホテルにチェックイン。別府のまちに繰り出しました。アーケード街は賑わっているような、そうでもないような。聞こえてくるのは北京語。 路地を歩いていて、野良猫の多いのに気づきました。殆どが慣れていて、それに若い外国人観光客が声かけ。撫でたり触ったりしていました。 午後4時半でした。どこも開いていません。仕方がない、駅前の24時間に突っ込みました。乾杯。当てはこれと、べつに南蛮を。K曰く「次亜塩素酸の匂いがする。仕方ないな、こういうお店は別のところで調理が基本だ」塩辛は半分凍っていました。 二十八万石という暖簾に突っ込みました。再び乾杯。 ここは日本酒が充実。冷やを2杯嘗めました。 ホテルのフロントに紹介して貰った居酒屋の暖簾を潜りました。隣のカップルが鯖刺を食べていました。姿作りでした。頭を見て鮮度抜群。目が透き通っていました。今、活け簀から揚げたばかりのよう。しかし、既に満腹。お通しを前に燗酒を2合で席を立ちました。 バーを探しましたが、まだ早い時刻。K曰く「コンビニで酒を仕入れ、ホテルでのもうぜ」 そうしました。何時に寝たのか覚えません。今日の一句裸の湯叙す久闊や尽きぬ酒今日のランなし今日の酒生中3 冷酒2合 燗酒1合 ワインボトル1/3 位かな?今日の写真はホテルに夢遊病者の彼です。訪ねてきてくれて有り難う。彼は明日、某市に向かいます。輸入の小エビを加工依頼している工場に、です。其処で1次加工を終えたエビは関東の食品会社へ納入されるようです。東京のその会社から品質管理担当と営業担当がやってきて、某市1次加工のラインを検査見学するそうで、その立ち合いとのこと。Kの会社は順調のようです。内部留保も随分だそうで、ここ儘閉じるのは勿体ない、誰かに渡したい、しかし、それには最低5年を要す、70近くまで働かないと、と話しました。昨年だったか、彼にインド行きを誘われていました。取引がおじゃんになってその話は取りやめの可能性大、と言われました。残念。代わりに来年の1月か2月、インドネシアの片田舎に海老加工場を訪ねるから、一緒するかい?と別の誘い。うーん、ベンガル湾で泳ぎたかったな。インドネシアか?行ってみるのもいいな。考えてみよう。