「勘が働いた」瞬間の足技
ア杯日本優勝 「勘が働いた」会心のボレーに李 延長後半、先制ゴールを決める李 オーストラリアの堅守がほころびを見せた瞬間を見逃さなかった。延長後半4分、長友が一気の加速から左クロスを入れる。ゴール前に走り込んだ李は、近いサイドに入ると見せかけた直後、その場にとどまった。動きに反応できなかった相手DFのマークが離れ、そこに空間が生まれた。 「『トラップしたらダメだ』と勘が働いた」と李。利き足の左足で放ったボレーに今大会、準決勝までわずか1失点と抜群の安定感を誇ったGKシュウォーツァーは一歩も動けなかった。「あんなきれいなゴールは一生取れないと思った」と李。得点後は所属するJ1広島の愛称「サンフレッチェ(3本の矢)」にちなむ、弓矢を放つポーズで祝った。