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このハワイアンは和柄が好きではない私にしては珍しい一枚。 「虎に竹林」柄は古くから人気のあるモティーフでコレクターも多く、好きな人にとってはたまらなく魅力的なんでしょうな。いまだに「百虎」(総柄のハワイアンで多数の虎がシャツ全面に描かれているハワイアンの俗称)のレプリカがかなりの高値で取引されていることも、その人気の程を表しているといえます。 俗に言う「和柄」に使われる鳥獣モティーフにはそれぞれに意味合いが込められていて、虎は「勇猛」を表していると言われています。 そういうのはいいよね。なんか作り手の願いと魂が篭ってるような感じで。Tatooにも通ずる部分があります。 でも私はあまり萌えないな、こういう柄は。百虎もしかり。 そこらじゅうの餓鬼が汚らしく羽織ってるのも嫌いな要因の一つだけど、まず第一にトロピカルではないよね。Tropicalであること、これは生涯楽園指向の私にとって重要なポイント。 やはり南国の草花をモティーフにしたハワイアンこそ王道。 ・・・では何故このハワイアンを所有しているかというと、柄に惹かれての入手というよりも配色の妙味に依るところところが大きい気がします。それと玉数の少ないロングスリーヴであるということ。 「アロハで長袖?」という方もいらっしゃると思いますが、これが非常に重宝するんです。 日中よりも夜間に。レーヨンという素材柄、夏でもいけます。 それにショートスリーヴよりもフォーマル感も強く、ぐーンと大人っぽくなります。 色味ですが、ブラックベースにこういったグリーン、オレンジは非常に良く映えます。 一見派手で難しい配色のように感じますが、ハワイアンの場合はこのシャツのようにベースが黒だとイケてしまうマジックがあるんですね。みんな着てみると以外にしっくり落ち着いて見え、びっくりすること請け合いです。 ただし、このシャツにP.パーマ、ポリエステルのパンツ、エナメルの靴を合わせるというのだけは激悪指向の方々以外避けたほうが無難な気はしますが。 インディゴデニムに黒のエンジニアなんかでもサラリと着れる感じ。私はそれにキャスケットを被ってイナたくなり過ぎないように着ています。 あとこのシャツの特筆すべきところは、壁縮緬という素材で出来ていて、テロッとした着心地がとても心地良い。フィラメントレーヨンとはまた違った魅力的なマテリアルです。 ディテイルは大方言っちゃったような気がしますが、下記にまとめてみます。 メーカーはSun surf 1950年代、Kaikamahine社製の復刻。 2003年か4年くらいの物だと思われる。 モティーフはBamboo forest&Tiger、背後に寺院のような建物も描かれています。 壁縮緬にオーバープリント。やはり抜染は魅力的ですが、和柄のハワイアンはオーバープリントが多い。これは絵柄の細かさ、表現方法の違いによるもので、オーバープリントでも魅力的なものもある。 壁縮緬という素材は、英語でも「KABE」Crapeと呼ばれることから、日本で開発された素材であることをうかがい知ることが出来る。 やはり和装用に用いられることが多いそうです。 ロングスリーヴ。 この柄、ショートスリーヴなら私は買わない。 ポケットは左右にフラップ無しのものが付く。完璧な柄あわせがなされている。 ボタンはバンブー、ボタンホールは横。 ロングポイントの袋襟。 くれぐれもコーディネートにだけは注意したい一枚。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 19, 2007 12:08:41 AM
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