|
カテゴリ:カテゴリ未分類
これはSun surf、2001年のデッドストック。 今世紀に入ってからの物ですからさほど前の作品でもないのですが、そうは言ってもすでに6年の月日が経っているんですね。う~ん、時の経つのは早いものです。 ヴィンテージやリプロダクション物ハワイアンシャツの良いところは、年数が経とうが経つまいが流行に左右されることが無いという所=それだけデザインが完成されているという事。 ハワイアンシャツが好きであり続ける限り、箪笥の肥やしになることが無いんですね。 写真のシャツはボンバックスの花がモティーフの美麗な一枚。所謂ボーダーパターンと言うやつです。 私は「トロピカル柄、ボーダー、抜染、フィラメント」の王道ハワイアンが一番好きなんですが、この手のシャツにはまればはまる程に「ボーダーに始まりボーダーに尽きる」、これは私に限らず、もっと凄い本物のハワイアンコレクターの方々も一様に云われる事ですが、非常に奥深い物がボーダーパターンにはある気がします。 オーバーオール柄などは生地をランダムに使ってもそれなりに様になるのですが、ことボーダーに限ってはそうはいかない。 まあ、ホリゾンタルやバックパネルも生地の使い方には細心の注意が必要なのですが、その手の物はフロント、バック共に絵柄が配置される物と想定した上でのテキスタイルデザインですから、綺麗な柄使いであって当然と言えば当然。 しかしボーダーの場合は、各メーカーやデザイナーの生地使いのセンスがシビアに問われる。 例えば同じBird of paradise柄でも、各メーカーによって襟部分の柄出しがずいぶんと違うとか、別の柄で言えば生地のメインモティーフである花部分をフロントに配すか、それとも枝の部分を前面に持ってくるか?なんていうチョイスも出てきたりして、その選択によってシャツが全く違う表情を見せるんですね。 ですからこれからアロハを購入してみようかな?という方は、同色、同柄のものがある場合、ランダムに選ばず、必ずじっくりと見比べてから購入するようにした方が良いですよ。 特に男性の場合(年配の方に多い)ショップに長くいたり鏡の前で合わせるのを恥ずかしがって、あたふたと購入してそそくさと出てきてしまうなんて人も多いですが、それでは駄目。 自分が納得するまで必ずサイズや色合い、柄の細部をチェックしまくることが勝利への道です。自分のための買い物であって、大枚を切って購入するのですから店に媚びる必要は全くありません。知識が無かろうがメタボ体系が恥ずかしがろうが自信を持って臨むこと。 ハワイアンシャツの場合、メタボ体系の人のほうが似合ったりもします。 あとこれは余談ですが、オークションなんかでよくサイズの詳細が記載されていない物に、入札が入っている場合があってびっくりします。ハワイアンのサイズ表記(特に輸入物)はいい加減な物が多いので「Sサイズと思い購入したら完全にオーバーサイズだった」なんてことにならない為にも絶対に平置きでの「ショルダー、ワイズ、レングス、スリーヴレングス」は確認するべきです(私ならそうします) ぶかぶかアロハはおっさん、チンピラ、丈の短すぎるのもバランスが悪くアウト。 ボトムスにジーンズやチノーズを選ぶ場合、必ずジャストサイズを着るべきです。 世の中にはゴールデンプロポーション、美なる完全比率がありますからね。 ぶかぶかなアロハはまさにチンピラ風、私のもっとも忌み嫌う着こなし。 下品な物を下品に着こなしてはいけません。 品が無いと思われている物を品よく着こなす、ここに一見していなたいヴィンテージ物をあえてコーディネートに取り入れる面白さがあります。 周囲からの評判が悪い人はこのあたりに留意してシャツ選びをし直してみて下さい。 逆にショーツをボトムに選んだ場合は少し大きめ(ぶかぶかは不可ですが)なアロハがいい。 タイトなアロハにショーツは馬鹿っぽく見えます。 東洋エンターの小林社長も言っていますが、私も全く同意見です。 ではディテイルを・・・ メーカーはSun surf 2001年のモデルでモティーフはBombaxの花。 オリジナルは1950年代のSurf‘n Sand社製。 Pseudobombax ellipticum (Syn. Bombax ellipticum) 英名:Shaving Brush Tree(シェービング・ブラシ・ツリー) メキシコからグアテマラの原産。高さ約10m。葉は掌状複葉で、長さ約30cmの3~6枚の小葉からなる。乾期に落葉し、葉が出る前に開花する。花弁は白~桃色で裏側に巻き込み、多数の雄しべが目立つ。その形状から「シェービング・ブラシ・ツリー」とよばれる。 原産はメヒコなんですね。南国を象徴するハイビスカスなんかと同じく南半球のものかと思っていました。 色は萌黄色、この地色が最高に綺麗で初夏に映えること間違い無し。パープルの葉とオレンジの花との相性もいい。 サイズが微妙に大きく感じたので乾燥機にてシュランク、68cmの着丈が65.5に、48cmのショルダーが46cmのジャストサイズに変化している。 このたった2~3cmの違いが明暗を分けるのです。 抜染、フィラメントレーヨン、ロングポイント袋襟、ココナッツボタン。ボタンホールのスリットは横。Sun surfの細部の作りは流石です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|