2007/06/19(火)19:04
バックパネル考
最近何かと巷を騒がせているバックパネル。
「バックパネルとは一体?考え始めると夜も眠れません。お蔭で昼間会社でボーっとしちゃってこのままでは日常生活もままなりません。気がつくと伝票や書類にもクパネルバックパネルバックパネルバックパネルバックパなんてランダムに書きこんじゃたりして上司にも不審がられています。お願いです、助けてください」なんて読者の方々もいらっしゃるかと思いますので、ちょっと説明をしてみたいと思います。
バックパネルというのは後ろ身頃に一枚の大きな絵柄がドーンと入るタイプのハワイアンで、コレクター垂涎の的となっている物の俗称なんですね。
後ろ身頃に比べてフロントはシンプルな物が多く、単色の地にポケット部分のみ後ろ身頃と同じモティーフの切れ端が使われているというような感じで、50sカルチャーを色濃く感じさせるスタイル。
50sのギャバシャツやジャケットでもダブルフラップポケットの部分のみ別生地を使っているものも多く、それらにも通ずる非常にノスタルジックな印象があります。
後ろ身頃の方が生地が長く取ってあり、肩部分が二枚接ぎでは無く一枚のタペストリーを貼り合わせたかのような物も多いです。
またシャツとして使われなかった生地は、実際にタペストリーとしても販売されこちらもコレクターが多いとも聞きます。
写真の一枚はAvantiの物で、「Hollywood styled by Foreman & clark」社製のレプリカ。
ハワイアンフラモティーフですが、メインランドアメリカから見たハワイの、ディフォルメされ増幅されたエキゾティックさが面白く、各メーカーの復刻率も高い一枚です。
着る為、というよりも、愛でる為、視覚で見て楽しむためのシャツという感じがしますね。
ですから自分で羽織るよりも人が着ているのを見る方が楽しい(笑)
私もほとんど羽織ることなく、ベッドルームの壁に貼りついたままになっています。
このAvantiのシルク製ハワイアンというのは賛否両論あるようですが、シルクの肌触りがレーヨンとはまた違って私的には結構好きなんですよね。
それに巷では発色が悪い云々言われてますけど、結構色味も良く出ていると思いますし。
ただ以前も書きましたけど、袖の柄が天地逆転していたりする物が多々見受けられるが惜しいところなんですよね。ポケット、前身頃は綺麗に合わせられているのになぜその他の細部のツメが甘いのでしょうか?う~ん、解せない。