切符

新幹線を利用する時は、予定がはっきりしているときは、金券ショップで少し安い切符を購入していくことが多い。往復で千円ぐらいだから大したことはないと言えば大したことはないけれど、お弁当の足しにはなる。 今回は年末年始なのでお得な切符は使えない、というよりそんなことすっかり忘れてしまった。 体調がいまいちなので一日予定をずらして、一日早めに帰ることになり、娘と孫が最寄りの新幹線の駅まで送ってくれた。 二人とも部活があったのだが私が来るというので休んでくれて、一緒に遊んでくれた。 荷物を持ってくれたり、なんだか大きくなったなと実感した。 しばらく駅に直結しているデパートやお店に入ってお昼を食べたり、買い物したりして別れる時間になった。  娘が「ちょっと待ってて」というので、待っていると「いつも使ってる安いチケットが今は買えないんだけど、それでも少し安くなる買い方があるらしい＾＾」と言って買ってきてくれた。 いつもは一枚の券が四枚になっていた。回数券で買える最大の駅までを分けて買っているとのこと。 A駅からＢ駅へ行く回数券を買う時Ｃ駅まで乗れる券が発行される。その先へ行くときははＣ駅から乗れるから一駅分安くなる。別に違法ではない。 そんな感じで4枚使うと440円安くなったとのこと。 それに特急券をプラスすると全部で5枚になった。こんなやり方初めてだ。 「お母さん、その代わり、自動改札は絶対に通ってはだめよ。必ず駅員さんがいるところを通ってね」と念を押された。 入る時、娘が一緒にいてくれて、切符を駅員さんに渡すと、全部にスタンプを押してくれた。問題なし。 新幹線を降りて、改札口に来て、いつもと違う端の駅員さんがいる所に行く。 切符を渡すと、5枚のうち4枚だけ取って、最後の一枚だけ返してくれた。何の問題もなかった。 誰かが考えて金券ショップに流したのだと思うが、いろいろなことを考え付くものだと感心してしまう。 一つの経験をした、ということにしておこう。