マイホームを考える (工事着工からの段取り) NO 53
このブログは。木造住宅建築の場合です。NO53 上 棟 式 夕方(4時ないし5時ごろ)より上棟式を執り行います。 関係業者等が出席いたします。 対処する業種 大工業者及び棟上従事者発注・手配等 施主その他棟上出席者・手配は監督 ○上 棟 式 に付いて 棟上(むねあげ)式ともいう 上棟式とは 上棟式とは、工事途中の一つの区切りで行われる建築儀式の一つです。 木造住宅建築では棟木を取付け骨組みが完了した時 鉄骨造住宅建築では鉄骨骨組みを組み上げた時 鉄筋コンクリート造住宅建築では躯体コンクリート打設が完了した時 に執り行います。 上棟式は必要か 上棟式は建前の成就を祝い、今後の工事が円滑に達成出来る事を祈る行事です。 棟上げ作業に参加した職人さん達は、上棟祝いは有るものと考えております。 一般に住宅を建築される方のほとんどの方は上棟式をされます。 上棟式日時の決定等 上棟日の決定は工事契約日の前後に決めて置かなくては成りません。 ※上棟式の開始時間は棟上げ作業の完了後、3~5時位から(1時間程度です)開始致します。 上棟日の決定は普通暦により日柄の良い日を選び施工業者と相談しながら決めます。 上棟祝いに参加する業者側の人数を確認して置きます。(普通10人前後です) 上棟式に渡すご祝儀の事を決めて置きます。 ご祝儀は施主のご意向ですので金額の決まりは有りません。 一般的に普通の住宅建築で5,000~10,000円程度と思われます。高級住宅で有ればそれなりに考えなくては成りません。 ※又場合に寄ってはご祝儀とは別に折料として3,000~5,000円程度つつむ事も有ります。 上棟式に参加する職人さんでその日限りの人も居りますが、大工さんは今後作業の大半を占めますので大工の棟梁には倍額程度考えたほうが良いと思います。 上棟式迄に準備する事 現場監督は大工さんに依頼して御幣の木を用意して貰います。(100X40X1,300位の木 上部は三角にする) 現場監督は御幣セットを購入(金物店・ホームセンター等に有ります)致します。 御幣を組立て施主に墨又は黒のサインペンで 表に 「祝上棟 施主○○○○」 裏に 「平成○○年○○月吉日」 と書いて貰います。 上棟式の執り行い 神主を招いて執り行うのが正式で有りますが、通常は省略致します。 上棟式は地方によってはかなり盛大に行う事も有りますが、一般的には簡単に執り行われるのが通常です。 当日式が始まる前に大工さん等に依頼して、作成した御幣を棟に取り付けて(東向き又は南向き)貰います。 上棟式の開始 式進行者の音頭で御幣に向かって拝礼・拍手にて工事の安全を祈願致します。 続いて酒宴のためにコンパネ等で簡単なテーブルを設置致します。 全員着席後施主のご挨拶・設計者・監督・棟梁等の挨拶等が有ります。 引続き進行者の音頭にて乾杯を致します。 酒宴に入ります。簡単な「つまみ」で直会(なおらい)を催します。 酒宴のかかり又は途中で施主から用意した祝儀を各人に渡します。 ※祝儀は予め式の始まる前に施工会社責任者に渡して置くのも良いでしょう。 ※酒宴について近年交通取り締まりも厳しく、又帰途に交通事故お起こしても今後の工事に支障をきたしますので、上棟式での酒宴は形式のみとして料理お酒等は持ち帰って貰うように致します。 ※料理を省略して代わりに「折料」として金銭を祝儀に添えて振舞うことも有ります。 酒宴は適当な時間に進行者の音頭で今後の工事の達成と家運隆昌を祝い手打ちをして収めます。 以上で散会です。 その他 上棟式の終了後一先ず御幣を取り外して、屋根仕舞いが出来るまで施主にて保管致します。 屋根仕舞いが出来ましたなら、最上階の天井を張るまでに再び御幣を小屋組みの内に収め取り付けを致します。