● 卵胞ホルモン剤● 卵胞ホルモン剤 ⇒ よく使われる表現「女性ホルモンを補うお薬」卵胞ホルモン(エストロゲン)だけを含んだ薬。 主に月経異常の治療(カウフマン療法)や更年期の治療(ホルモン補充療法)に使われます。 ホルモン自体が染み込んだ薄いシール(パッチ剤)を、腕やお腹などに張り、皮膚から少しずつ吸収させるタイプもあります。 エストロゲンには、丸みを帯びた女性らしい身体を作り、肌や髪の状態を整え「外見の美しさ」を際立たせる働きがあります。また、子宮などの生殖器官の発達にも関わり、月経周期の確立や排卵・子宮内膜の増殖など妊娠の準備が行われます。さらに、骨や血管といった体の重要な組織にも影響を与えており、骨からのカルシウム流出を防いだり、血液中のLDLコレステロール(悪玉)を減少させたりもします。 「カウフマン療法」= 生理不順や無月経の治療時に、1週間ほど卵胞ホルモンを使用し、続いて卵胞ホルモン+黄体ホルモン(ピル)を約2週間使用します。これは、本来の性周期になぞらえて低温期をつくるエストロゲン(卵胞ホルモン)と高温期をつくるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きをホルモン剤(お薬)で人工的に作るものです。 「ホルモン補充療法」= 更年期に起こる不快な症状の原因は、卵巣から出るエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少することによると考えられています。この減少したエストロゲンを補う治療法がホルモン補充療法です。 【製品名】 プロセキソール(帝国臓器) 剤形(錠) 一般名:エチニルエストラジオール錠
【 禁 忌 】:(以下に該当する方は使用してはいけません。) 1.エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌,性器癌)及びその疑いのある患者(治療の目的で投与する場合を除く) [腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあります] 2.血栓性静脈炎,肺塞栓症又はその既往歴のある患者 [血液凝固能の亢進により,これらの症状が増悪することがあります] 【 副作用 】 発疹、胃腸症状、頭痛、めまい、倦怠感、黄疸・肝機能異常等、子宮出血・乳房痛(女性)など。 【 注 意 】 卵胞ホルモン剤を長期間(約1年以上)使用した閉経期以降の女性では,子宮内膜癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり、その危険性は使用期間や使用量に関係するとの報告があります。 まれに血栓症、心不全、狭心症などの重大な副作用が起こることもあり、注意が必要です。 高齢者が使用する際は慎重を要します。 【製品名】 プレマリン(ワイス) 剤形(錠) 一般名:結合型エストロゲン錠
【 禁 忌 】:(以下に該当する方は使用してはいけません。) 1.エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑いのある患者 2.重篤な肝障害のある患者 3.診断の確定していない異常性器出血のある患者 4.乳癌の既往歴のある患者 5.動脈性の血栓塞栓疾患(例えば,冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往歴のある患者 【 副作用 】 使用初期には乳房痛、不正出血、吐き気・嘔吐などがありますが、ほとんどの場合2~3カ月して身体が薬に慣れてくれば改善されます。 【 注 意 】 外国において、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では、乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり、その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告があります。 まれに血栓症を起こすことがあるので以下のような症状が現われた場合には使用を中止して、直ちに担当医師に相談するようにしましょう。 (注:血栓症の症状=下肢の疼痛、浮腫(むくみ)、激しい頭痛、胸痛、急性の視力障害、突然の息切れなど。) 【製品名】 エストリール(持田) 剤形(錠) 一般名:エストリオール錠 識別コード
【 禁 忌 】:(以下に該当する方は使用してはいけません。) 1. エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者 [腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあります] 2. 乳癌の既往歴のある患者[乳癌が再発するおそれがあります] 3. 血栓性静脈炎、肺塞栓症又はその既往歴のある患者 [血栓形成傾向が増強するおそれがあります] 4. 動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者 5. 重篤な肝障害のある患者 [代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがあります] 6. 診断の確定していない異常性器出血のある患者 [出血が子宮内膜癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがあります] 7. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性 【 副作用 】 内服・坐薬ともに吐き気、不正出血、乳房痛などの症状が使用初期によくありますが、2~3カ月して身体が薬に慣れてくればほとんどの場合改善されます。ただし、不正出血は長期服用時にもみられます。 【 注 意 】 外国において、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では、乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり、その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告があります。 まれに血栓症を起こすことがあるので以下のような症状が現われた場合には使用を中止して、直ちに担当医師に相談するようにしましょう。 (注:血栓症の症状=下肢の疼痛、浮腫(むくみ)、激しい頭痛、胸痛、急性の視力障害、突然の息切れなど。) 【成分一致薬品】
【製品名】 エストラーナ(久光) 剤形(貼) 一般名:エストラジオール貼付剤
【 禁 忌 】:(以下に該当する方は使用してはいけません。) 1.エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑いのある患者 2.血栓性静脈炎、肺塞栓症又はその既往歴のある患者 [血栓形成傾向が増強するおそれがあります] 3.動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者 4.妊婦又は妊娠している可能性のある女性 【 副作用 】 使用初期には乳房痛、不正出血、吐き気・嘔吐などがありますが、ほとんどの場合2~3カ月して身体が薬に慣れてくれば改善されます。また、人によっては皮膚のかぶれもありますが、これはその都度貼る場所を変えることで対処します。 【 注 意 】 アナフィラキシー様症状(呼吸困難,不快感,むくみ,全身潮紅,じん麻疹など)が現れることがあります。 まれに血栓症を起こすことがあるので以下のような症状が現われた場合には使用を中止して、直ちに担当医師に相談するようにしましょう。 (注:血栓症の症状=下肢の疼痛、浮腫(むくみ)、激しい頭痛、胸痛、急性の視力障害、突然の息切れなど。) 【成分一致薬品】
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