2009/06/30(火)23:53
EMC設計新デモスペースオープンイベントのセカンドインプレッション。
1日目は音声面で気になる箇所があり、イベントが終わったあと、井坂氏と不具合を検証。
1つ目はLchからビビリ音がしたこと。一瞬過大ボリュームでN802のウーファー逝っちゃったかと思いました。
しかし、原因はN802のエアーダクトからヘチマのようなスポンジが落ち、それが風圧で802のエンクロージャーと擦れビビリ音の原因になっていました。何故そんなヘチマが入っていたのかは謎ですが不具合は解消できました。
2つ目はセンタースピーカーを2本使いしているのですが、その2本の音質が違いすぎる事。
原因はジャンパーピンが左右違っていました。同じジャンパーピンに繋ぎかえてスピーカー位置を変えると即効に解消しました。
他にhiroshi氏がサブウーファーの設定など変えたようです。
これでまた昨日よりも良い音響に変化していると思い、2日目の再生も楽しみにしていました。
2日間とも来られる方もいるので、今回は同じソフトでも違うチャプターを再生。
また、M平氏の提案で、昨日とは違った色調整で再生する事になりました。
「フィフスエレメント」「エヴァンゲリオン」「ハッピーフィート」「イノセンス」
昨日とは違い色のりを重視した色彩です。
BARCOユーザーなど派手目の絵が好きな人にはたまらない映像に仕上がっているとおもいます。
映像を破綻無く映しだす、スクリーンのHD130 G3には改めて懐の深さを感じました。
また、音の方も昨日とは違いセンターの鳴り方が良くなったのでセリフがより明瞭になりました。
ベルテック氏のプレゼンでは、「クリスボッティー・ボストン」「マンマ・ミーアー」「ナイトウィッシュ」「小澤」などど迫力ある音源と、しっとり静かなソフトも再生しました。
改めて、ベルテック製品のドライブ力の素晴らしさを堪能できました。
なかなか登場できないFigoですが、DVD・CD再生では画音共に、これに抜きん出るトランスポートは無いんじゃないかなと思わせるクオリティーを披露してくれました。
「ジャンヌ・ダルク」をDVDとBDで比較いたしましたところ、解像度ではBDが圧倒的有利ですが、絵の質感や立体感などの生生しさではDVDもなかなかって感じです。BDのワイドレンジ傾向の再生よりも、中域音の厚み、特にセリフなんかはDVDが良いですね。
何より凄いのは、いろんなジャンルのいろんなディスクをかけたにも関わらず、三管側のパラメーターは一切弄っていないことです。
これで、M平調整が如何に偏りの無いニュートラルで的確な調整をされているかが証明されたと思います。
また、2日間で15時間以上に及ぶ視聴を行いましたが、全く目が疲れなかったことも特筆すべき点です。如何にノイズレスな再生なのかを実感いたしました。
あえて改善して欲しい箇所を上げるとするならば、映像と音のつながりです。
確かにセリフの左右のバランスは中心にきています。
しかし、上下のバランスは?というと、下から聴こえます。
ココはサウンドスクリーンでは無い当然のデメリットですが、今後何らかの方法でうまく改善できれば最高なんですがね。
今の現状でも国内ではトップクラスのホームシアター?デモシアターであることは間違いないです。
今回のイベントは通電してからまだ2週間の生まれたての赤ちゃんです。
映像にも音声にもまだまだこれから電源のエージング、建物のエージングによる伸びしろは無限大です。
音声系のセッティングも今後どんどん詰めていくでしょうし、もしかして、スピーカー丸ごとチェンジするかもしれません。
私も含め今回参加された方も、このオープンイベントを起点に、新デモシアターが今後どんな成長を遂げていくのかをじっくり味わっていきましょう。
そして、それぞれのユーザーが心底楽しみを味わえるマイシアタールームを構築していきましょう。