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カテゴリ:海水魚の病気
以前より飼育している沖縄採集の深海魚バラハナダイ。
何匹かはすでに掲載していますが、今回の1匹は初登場です。 深海魚専門のUさんといっしょに採集したものの、 鰾破裂、数cmにおよぶ脱腸状態であった個体。 鰾破裂は何とかなることが多いですが、後者は非常に厄介です。 脱出腸管の環納はまず不可能で壊死に陥ることはほぼ必須。 壊死には虚血・感染・損傷が影響しているのかもしれませんが、 今のところどうしようもない状態には違いありません。 壊死腸管が脱落するまで生存したとしても、 創部の易感染・易出血状態や 脱落後の治癒過程における癒着性の腸閉塞など、 危惧する点は多いと思っています。 そういった点において 今回生存しえたこの1匹は貴重であり、 治療なされたUさんには誠に感謝いたしております。 現在摂餌・排泄はともに良好。 尾鰭下葉はやや小さいですが、 Uさんいわく、他のバラハナダイに攻撃されたとのことでした。 5か月ほど経過しましたが、今のところこれ以上の再生はないようです。 仕方ないですが、これ以外には特に問題がないので安心しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年04月23日 10時43分17秒
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