魅惑の小さなカニダマシ、ネジレカニダマシ(Pisidia dispar)
ホムラspが採集する場所にたくさんいるネジレカニダマシ(Pisidia dispar)。1匹だけ採集してお持ち帰りした。この個体は小さく甲幅は3-4mmほど。正面から見るとわかるが立派な抱卵したメスである。ネジレカニダマシ属は片方の鉗脚がもう片方より大きく、指部はねじれを伴っている。このねじれは特にオスで目立つ。ここまではいいとして、ネジレカニダマシ属として採集場所には他種もいるわけで、その区別のためお持ち帰りすることが多い。特にフトウデネジレカニダマシとの区別。採集個体は甲に毛が生えていて、額が3つに分かれず、前方へ出ていることからネジレカニダマシと考えた。まぁこの写真では額はわかりづらいけれど。あと気になるのは寄生虫、ヤドリムシの仲間。オーストラリアではネジレカニダマシに寄生するAnuropodione australiensisが知られているが、国産のネジレカニダマシにもヤドリムシの仲間の寄生があったら面白いのにと思ったりもする。