帰省してきました
GW前半、4月の最終日から5月の頭で、福島県郡山市に帰省してきました。東北自動車道は福島に入ったところから、凸凹が激しくなり(車がアップダウン!)、急いで補修したままであることを実感。道路から見えた新幹線の高架もつぎはぎ・・・。高速道路をおりると、屋根のブルーシートが目につきました。郡山は海から遠く、津波の影響もありません。なので、入ってこない瓦を待っているブルーシートをかけた屋根と、落ちた壁を除けば、地震の爪痕はそれほど目立ちませんでした。最初に被災地であることを感じたのはTVでしょうか。いまだL字メッセージが流れ、4月中は通常CMがほとんどありませんでした。5月にはいると通常のCMが増えたようでしたが・・・。ただ。福島は目の見えない爪痕が大きく、それは日に日に広がっていました。風評被害と放射能で作付けしても仕方のない畑や田んぼ。作物だけではありません。県外に出かけると、車にスプレーでいたずら書きされたり傷つけられたりするから注意、と言われていると。「注意なんてできないから怖くて遊びに出かけられない」と言ってました。わたしにとって、原発は最初からありました。反対も賛成もありません。すでにあって稼動していました。原発のある地域はいろいろ優遇されているらしい(※)ですが、ごく一部だと思います。郡山にある我が家は公共料金も税金も優遇されていませんでしたし、雇用の面でもまったく関係なかったといっていい状態です。なのに、今や福島に住んでいると分かるだけでそんな目に合うのか・・・と愕然としました。「頑張れ、東北!」・・・でも、応援してもらえるのは、福島を除く東北、なのか、と。帰り際。「福島のお土産なんていらないんじゃない(嫌がられるんじゃない)?」と言われましたが、しっかり会社用のお土産を買いました。美味しいお菓子を、胸を張って配ります。 そういえば、今住んでいる静岡にも原発はあるんですよね。 近くはないけど。 停止要請が出たけど、どうなるんでしょうか?※優遇措置に関しては内容も範囲もよく分からない(調べられないようになってる?)ので、今の状態(立ち入り禁止や避難生活)を仕方ない、というつもりはまったくありません。本当に大変な生活を強いられていると思うので。「恩恵受けてたんだから今更文句言うな」という、ごく一部の人たちに、県内すべてがそうではない、ということだけ知ってほしいと思って書きました。