テーマ:小学生ママの日記(28692)
カテゴリ:環境問題・食の安全
数日前から小4の長男が
「お母さん、学校にペットボトル持っていくから」 ペットボトルなら今住んでいる所は週一で資源ごみとして回収されるので、うちでは専用のダストボックスの中に洗って乾かしたものがあるのでそこから持っていってと言ってありました。 で、今朝になって 「お母さん、ペットボトル本体よりふたの方が欲しいんだけど」 と言うので、今ある分しか無いと言うついでにそもそも蓋が欲しいのはどうして?と聞いたら 「だってこれでワクチンが」 え?これいわゆるエコキャップ運動なの? 今の学校でそういうの集めてるって話は初めて聞くし、そういえばどうしてペットボトルが必要なのか聞くの忘れてた。 この辺りのやり取りに関しては、うちの長男の言葉の足りなさと私の聞きとり不足両方の問題。 でも、エコキャップ運動そのものに疑問を持ってる私としては、もっと突っ込んでおくべき問題です。 何より言外に 「ワクチン寄付の為にペットボトルのフタがもっと必要」 としている長男の態度は大いに問題ありです。 「捨てたらゴミだけど、リサイクルしたら寄付できる」 という名目のはずのエコキャップですが、これでは 「寄付の為にごみを増やして下さい」 と言ってるも同然だからです。 本来ゴミ問題は4つのRという理念があり (1)REFUSE(リフューズ)買うのをやめる (2)REDUCE(リデュース)ごみを減らす (3)REUSE(リユース)再使用 (4)RECYCLE(リサイクル)再資源化 これらは(1)から順に効果があると言われているそうです。 しかしうちの長男の受け取り方が悪いにしても、これでは(1)を軽視していきなり(4)に行っちゃってるので、教育として失敗してるんじゃないでしょうか。 実は「学校にペットボトルキャップを持っていく、目的はワクチンらしい」という以外は何も分かっていないこの一件ですが、やっているのが先生であれPTAであれ細部に情報が行きわたっていない時点でやり方に問題ありだし、そもそもエコキャップ運動の問題点としてあげられるもう一つの 「輸送にかかるコストが、通常のワクチン代金を上回り、排出ガスの問題も増やしている」 という点については、おそらく主催者側では何も教えてないと思います。 教えたらフタが集まらないもの。 「子供の教育としていいじゃない!困っている人を助ける事を教えてるんだから」 という理屈を隠れ蓑にするやりくち、私おかしいと思うんだけどな。 以前子供たちが通っていた学校で実はこの話がちょっと持ち上がった事がありまして、その時私PTAの副会長をしてたんですね。 で、この問題を正直に言って 「それでもやる?」 って言いだした人に聞いたら 「確かに意味ないね、『やり方に工夫を』とか言う問題じゃないみたいだし」 と言われて終わったんですよ。 でもまだこの運動学校に持ち込んでる人がいるのね。 教職員側なのかPTA側なのか知らないけど、誰も止める人いなかったのかしらね…。 詳しくは、子ども達が帰ってきて話を聞いてからですね。 はぁ~、ちゃんと聞かなかった自分を今になって悔みます。 いえ、この運動止めようとは思わないけど、場合によっては懇談会で何か言うかもしんない。 少なくとも、寄付の為にごみ増やそう!という姿勢になっているのは事実ですから、そのあたり皆さんのご家庭ではどうでしたか?くらいは聞いてみるつもり。 そうそう、今回この運動をもう一度調べるにあたって、こんなサイト見つけました。 第9回高校生地球環境論文賞の入賞作品 【優秀賞】「エコキャップ「運動」をやめた我がクラス」 同じように疑問に思った人がいるのね、しかも学生。 大人が物事の前後をちゃんと考えずに「なんか教育にいいかもしんない~」とお花畑な運動を続ける中、ちゃんと健全な批判精神をもって冷静に指摘できる高校生の存在に救われますがそれにしたって大人が情けなさ過ぎます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 16, 2012 08:54:06 AM
コメント(0) | コメントを書く
[環境問題・食の安全] カテゴリの最新記事
|
|