|
カテゴリ:会社辞めちゃった。
事務の女性に課長経由で部長にお金が渡ったことを聞かされた。
もちろん怒りが僕の頭を直撃した。 胸のあたりから何かが湧き出て、喉を通り、鼻腔を焼き、目を充血させ、頭に到達するのを感じることが出来た。 僕が怒りの矛先を向けた先は課長。 部長に言っても、勝手に課長がくれたとか言われるとどうしようもない。 そこは冷静だった。 僕は課長に詰め寄った。 「課長、部長に社長賞のお金を渡したそうじゃないですか。」 すると課長は心底「やってられないよ」的な表情を浮かべ、こう語りだした。 「そうや。 あの部長もなぁ。。。 本当に大人気ないよ。俺も参ったよ。普通部長が部下の金を取ったりするか?大体あの部長は昔から俺は知っているが人間らしい気持ちを持ってないんだだから家庭も上手くいかないみろよそれを証拠にあの部長は誰からもジンボウガナイシカチョウレンチュウモ・・・」 と、延々続く部長批判。 『俺はお前の味方だよ。でもな、俺もサラリーマンだから部長には逆らえないんだよ・・・』 というシナリオの言い訳を準備していたようだ。 彼は部長の今までの悪事や、いかに部長が部下から人望が無いかを雄弁に、そして自慢げに語った。 だからと言って「そうですよね~」なんて、僕が同調するとでも思っている課長の思考回路がイカレていると冷静に考えてたことを、妙に記憶している。 一通り話しが終わると、課長は僕の発言を待った。 だから僕はこう言いました。 「でも、渡したのは課長でしょ?」 課長は何も言い返せなかった。 僕はその場を立ち去っても怒りは収まらなかった。 でも、ここで部長に詰め寄り、何か言ったとしても無駄だと感じた。 今思うと、本当に可愛そうな人だ。 たった20万円(部長が取っていった金額は20万円だった)で、これからさらに部下からの人望が下がること、そしてそれがどんなに自分にとって不利益であるかということを彼には理解できないのだ。 でも冷静にそんなことを考えるほど僕の怒りは小さくなかった。 僕は次の日になっても怒っていた。 怒りは収まらなかったし、収める方法も知らなかった。 いろんな人にこの話を話して回ろうかと思ったが、その必要もなく噂はすぐに広まった。 だからと言って何かが起こるわけでもない。 次の日、廊下でI部長とすれ違うことになる。 心なしか、I部長が小さく見えた。どうも罪悪感があるようだ。 I部長は少し節目がちに僕に挨拶してきた。 僕は、彼の目をじっと見据え、胸を張り、ただただ黙ってすれ違った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[会社辞めちゃった。] カテゴリの最新記事
久しぶりに遊びに来たらハードな内容やから、思わずさかのぼって読んだわよぉー!
のほほーーんとしたムーミンとは違った一面で、ちょいとびっくり。 かっこええ! 胸張ってすれ違った姿が目に浮かんだよぉ! 何か社会の縮図やね。。 (2006.10.26 19:29:08)
ムーミンさん!!超かっこいいですやん^^
(2006.10.27 00:15:04)
|