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受講生さんの中で、花菖蒲と菖蒲を持ってきて
下さった方がいた。 同時に、大安場古墳からわざわざ取ってきた ヨモギも持ってきてくださった。 清少納言の中宮定子への思いをつづった 「三条の宮におわします頃」の、菖蒲輿に ついて話した。そして、家々の軒につるされた 菖蒲の話などもした。 魔よけ、と言う意味では、日本に伝わる 「食わず女房」で、菖蒲の原に身を隠した 主人公が鬼婆から逃げおおせた話をした。 また、藥玉から垂れ下がった五色の紐を ひっぱっては物に括るのに使ったから、 9月のぐみ袋までも保たない、という 枕草子からのエピソードを話した。 実家の衰退とともに定子のサロンもだんだん 貧弱な生活を余儀なくされている中で、 いただいた紙の白さに生きる力が湧いてきます、 と中宮に語る清少納言。これを笑って 「こんなことで慰められるのだったら 姥捨て山で見る月に慰められなかった 人の心はどうでしょうね。」 という中宮の返事。 この、姥捨て山は、大和物語に収録されている。 この大和物語の姥捨て山のエピソードを 話した。 このあと、受講生さんから、各地に残る 姥捨て山伝説についての興味あるお話を 聞くことができた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月28日 04時43分02秒
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