先日の関西遠征でゲットした龍王石の酸処理をしてみました。
以前の大磯砂に続いて、2回目の酸処理チャレンジです。
カルシウムを溶かして、龍王石を骨粗しょう症にしてやるぜ!(笑)
というわけで、用意したものは以下のアイテム。
これがなくては始まらない。
塩酸です。
薬品チックな容器に入ってます。
塩酸は薬局で手に入ります。
購入する際には、認印と住所、氏名、身分証明書が必要になります。
価格は500円前後だと思います。
【注意】
塩酸は劇物指定を受けている物質です。
酸処理を行う際には、取扱いに十分注意して行ってください。
この記事を読んで行ってトラブルがあっても、当方は一切責任を負えませんのでくれぐれも自己責任でお願いします。
塩化水素35%と書いてあります。
つまり濃度35%ということですかね。
今回はこちらを使いました。
次はコチラ。
重曹洗剤です。
ありがたいことに、庶民の味方・100均で買えます。
これは処理後の液体の中和に使います。
成分は重炭酸ソーダと書いてあります。
つまり、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)のことです。
これが塩酸と反応すると塩と水と二酸化炭素が発生します。
化学反応式はこんな感じ。
NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2
ってことは、舐めるとしょっぱいのか?(笑)
ネットで酸処理について調べると、廃液は大量の水と共に流せば問題ないと書かれてるのを目にしますが、念には念を入れて中和してから排水することにします。
以上のアイテムの他、厚手のビニール手袋、ゴーグル、マスク、長袖長ズボンがあれば万全じゃないでしょうか。
準備が整ったところで早速開始します。
これが処理前の龍王石です。
うっすらと膜のように白っぽい何か(笑)が全体を覆ってますね。
この白さを覚えておいてくださいね~。
こいつを塩酸でやっつけてやります。
バケツに石を入れ、ヒタヒタになるくらいの水を入れたところへ塩酸投入!
すると、ブクブクとものすごい勢いで泡が出てきました。
うおおお~~!反応してる~~~!
塩酸様、カルシウムの野郎をどんどんやっつけてちゃってくださいっ!!
反応が進んで喜んでいると、バケツから白い煙が・・・。
むむむ・・・こいつが噂に聞く塩化水素か!?
うおっ!ちょっと吸い込んじゃったぜ・・・。
鼻を突くツンとした臭いがしました。
塩酸を買った時にもらった注意書きに「塩化水素を大量に吸い込むと肺気腫になり死亡します。」と書かれていたのが頭をよぎります。
うおー!吸っちゃったぜーーっ!
まずい・・・肺気腫で死んでしまう・・・。
ほんだし、ジ・エンドか!?
すぐさま現場を少し離れて新鮮な空気をスーハースーハーしに行きました(笑)
ふぅ、何とか三途の川を渡らずに済んだぜ。。。
で、慌ててウチワで扇ぎました(笑)
これが塩化水素なのか、ウチワで扇ぐという対処方法が正しいのか甚だ疑問ですが、何かせずにはいられませんでした(^^;
生死の境をさまよって(←大げさ)から約30分後。
反応もだいたい終わったようで、ブクブクが出てこなくなりました。
この辺で終了かな。
別なバケツに廃液だけを移します。
廃液を入れたバケツに重曹を投入!
うおっ!こっちもすげー泡だ!
よしよしよし、どんどん中和してくれ。
この間、石を入れたバケツの方は重曹を少し投入し、水道水を出しっぱなしにして放置してました。
酸処理終了~!
どうすか?この色の違い。
処理前と後では全然違いますね。
少し濡れてるってのもありますが、もう白と黒って感じですね。
あいにく霜降りの多い石ではなかったですが、それでもよく見るとクッキリとした白い筋が確認できましたよ。
う~ん・・・塩酸恐るべし!
さすがは塩酸様!
そのご威光の前では、カルシウムの野郎はひれ伏すしかありませんな(笑)
今度はもっと霜降りの多い石でやってみたいな・・・。
いつもありがとうございます<(_ _)>
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