|
テーマ:中学校って・・・(602)
カテゴリ:俺の学校(・∀・)
一度目で泣いた。 3月23日、晴れ。いつも見ている山脈も青空に映えるのが悔しい。 もうあと数度も見られない。 朝から掃除、生徒も何だか不安定。いつも構われたがるDさえも神妙。 もう誰も掃除しないだろう教室に掃除機をかけ、雑巾で磨く。 散々色んなことをしたPC室のWindowsが心なしか綺麗になっていく。 廊下には捨てられていくものが並んでいく。 3,4時間目、分散会。 最初に昨日23時までかかって作ったphotocinema。 誰もその合唱が私たちのものだと気づいていない。 ぼんやりと観る。振り返る。ため息をつく。笑う。 そのあとは生徒の出し物。 新聞記者もいる目の前で全校一斉かくれんぼ大会に興じ、 (棚の隙間やらダンボール1箱程度のスペースに隠れていた職員がいたこともすごかったが) 生徒の、先生たち一人一人へのメッセージ。 無骨で心が育っていなくて苦労した1年生も、何とか担任の先生へ向けてメッセージ。 再度教師側からリターン。 最初は連想ゲームで笑いを取る。 動作を伴ってやらないとならんので、 変な動きするやつから四つんばいするやつからで 爆笑して終わる。 そして、私たちは一列に並ぶ。 「合唱?」 昨日までに私たちの間で準備していたこと。 まずは合唱。 そして、私たちから生徒一人一人にメッセージを贈ろうと。 職員全員で生徒全員に向けメッセージを書き、 抽選で決まった生徒のメッセージをまとめて書いて読む。 (抽選はトレードあり) で、私もトレードしたよ。部活で艱難辛苦を共にしたRへ。 (どうもヤツを笑わせるには私が必要らしい?) 1人ずつメッセージを読んでいく。 というか、苦言だらけの生徒もいれば、誉められる生徒もいればで それだけじゃなく、先生によってまとめ方が絶妙な方もいて聞いていても面白い。 呼ばれた生徒も立って聞くのだけれど、いつもごねている生徒もやさぐれている生徒も みんな、ニコニコしながら聞いている。 私はたまたま最後になった。 残り2人のときに「自分へメッセージを読むのは私だ」と気づいたRが 私の顔を見る。目が合う。ニヤリと笑う。 それでも最後の最後まで笑いを取らなきゃならないのが私のダメなところで 思い切り笑いと愛を炸裂させてみたつもりだが(´Д`) そして最後に「旅立ちの日に」を歌う。 私たち全職員が一斉に歌う。 隣にいた先生の嗚咽が聞こえてくる。 2年間一緒に組んで、ものすごくお世話になってきたのに、お別れ。 目の前ではいつも落ち着きなかったIが顔を真っ赤にして泣いている。 歌えなくなる。 ダメ。 みんなの声が入ってくるのに、声が出ない。 手こずったDが切なそうな顔で聴いている。 不機嫌な日が多かったYもニコニコして聴いている。 そんな顔を見ると。 明日もう会えない。 今日まで普通に過ごしてきたここで、普通に会っていたみんなにはもう会えない。 離任式で全員が並ぶことは、もうないだろうと思う。 卒業した3年生も揃って、最後にまたみんなで歌った。 濃かった1年。 濃かった今日1日。 学級では最後の学活も終わらせて、あとはもう帰るだけにして、 生徒も、職員も、みんなで向かい合って お互いの顔を見ながら 色んな思いを馳せながら 春の日差しの入る体育館の中で みんなで泣きながら 最後にもう一度歌った。 それが今日の一日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[俺の学校(・∀・)] カテゴリの最新記事
|