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カテゴリ:本とかマンガとか映画のハナシ
「泣ける」、とかなり評判のこの本。 涙腺の弱い私は やっぱり大泣き でした(笑)。 こんなに泣いたのはひさしぶり、というくらいの号泣。 ハナミズいっぱい出て大変だった・・・ 文面はわりと淡々としているのに、 いや、だからこそなのか そこに綴られているなにげない日常の会話や生活が 本の中の特別な世界じゃなくて とても身近なものに感じられました。 それは「ドラマや映画の中の出来事」という遠いところじゃなくて 「自分の周りでもあたりまえに起こりうる」こと。 大地震。火星人襲来。地球最後の日。 本当に訪れるのかどうかもわからない恐怖。 ボクはそんな当所もない恐怖を恐ろしいと感じることがなかった。 いつか本当にやってくること。 確実に訪れることがわかっている恐怖。 ボクが一番恐れていること。 それが現実味を帯びて、本当に近づいて来たような気がしていた。 自分もいつか迎えることになるだろうその日。 そのことを考えたときの言いようのない不安、 よくわかります。 できることなら蓋をして、考えずに過ごしたいこと。 でもだからこそ、 みんながこの本に共感できるんじゃないかな、って思った。 それにこの本はオカンの死を嘆くだけの暗い本ではけしてないのです! それは声を大にして言いたい。 悲しいだけの本じゃない。 それまでずっと続いた、 ううん、死してなお続く オカンとボクの絆。 そしてオトン。 読後感はとてもあったかい。 そんなやさしい一冊です。 これはとってもいい本を読んだなぁ、って思います。 でも読む時はひとりがいいですね。 めちゃくちゃ泣いてしまうから(笑) ■東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 著者:リリー・フランキー 出版社:扶桑社 母親とは? 家族とは? 普遍的なテーマを熱くリアルに語る 読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 同時代の我らが天才リリー・フランキーが骨身に沁みるように綴る、 母と子、父と子、友情、青春の屈託。 この普遍的な、そして、いま語りづらいことが、まっすぐリアルに胸に届く、 新たなる書き手の、新しい「国民的名作」。 超世代文芸クォリティマガジン『en-taxi』で創刊時より連載されてきた 著者初の長編小説が、遂に単行本として登場する! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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