☆現実逃避☆

週末に、友人と食事の約束。待ち合わせの場所まで20分くらいかかるので、仕事は6時には切り上げたい。そのために、午前中からやるべきことを猛スピードで進める。

しかし、アホなボスの指示間違いにより、全て最初からやり直しに。この時点で若干キレる。更なるスピードで仕事。手は腱鞘炎寸前になり、ボスは「いいねえ、Mizurinさんは入力が速くて。オレの3倍の速度だよ。ヌハハハ」と隣で笑う。

オマエのせいやんか。

このボスのせいで、普通にやったら定時に終われる日でも、終われないことが多い。そしてそのことについて彼は、何も悪いと思っていない。なので平日の夜に約束することが難しい。でも友達を待たせるのも申し訳ない。

死に物狂いでやることを終え、定時から30分後に猛ダッシュで会社を出る。駅は大混雑。人ごみを掻き分けて前に進むが、なかなか進まない。普通に歩いたら10秒で着きそうな距離が、30秒以上かかる。

やっとの思いで目的地へ。しかしこの駅はもっと混んでいる。ラッシュ時だから仕方がない。思い思いの方向に進む人々。買い物帰りの人の巨大紙袋が邪魔だ。そんなこんなで、たったの乗り継ぎ1回合計4駅に、30分以上もかかる。

友人と店に入ると、店内は大混雑。「40分待ちです」という店員の声。仕方なく次の店に。しかしそこも大盛況。「2時間待ちです」という店員の非情な声。

しょうがないので、超狭いカウンター席へ行く。あっという間に2時間が過ぎ、店員から声をかけられて店を出る。

もっと話したいことはあったのだけど、何しろお互い家まで1時間以上かかるということで、早々に退散。それから満員電車で帰路に着く。結局友人と会っていたのは3時間程度だ。

最近、とにかく時間がないと感じることが多い。どうもおかしい。時間の過ぎ方が早くなったのだろうか。それとも私がどん臭くなったのだろうか。

田舎に住んでいたときと今の暮らしを比較してみる。そうだ、ここでの生活はとにかく、移動時間と待ち時間が長すぎるのだ。そのせいで自由時間が劇的に減っている。

セールに行くと入場は余裕で1時間待ち。しかも、開店1時間前には着いておかなければいけないし、開店しても1時間は入場できないので、結局2時間「待ち」に費やしたことになる。しかもその場所に行くのにも、最低1時間はかかる。合計3時間だ。1日のうち3時間はデカい。田舎だと、それがないので3時間得をすることになる。

通勤ひとつにしても、田舎だと車でドアツードアの15分だ。往復で30分。だがここでは、往復2時間。既に1時間半損をしている。

ああ、時間って貴重だなぁ。金で買えないもんね。昔は、暇をもてあますのが苦痛で仕方なかったけど、暇なんかどうにでも潰せるやんか。時間がないと暇を潰すことすらできん。もっと映画が見たいのに。もっとジムにも行きたいのに。もっとセールに行き、もっと友達と食事をし、もっと本を読み、もっと習い事も増やしたいのに。

昔、オジサンが言ってた言葉を痛感する。1日３６時間欲しい。そのときは、冗談じゃねえよ1日48時間もあったら長すぎて死ぬわ、と思ったものだ。

でも今は、1日４８時間でもいいです・・・。