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テーマ:人間関係(927)
カテゴリ:私の楽しい仲間たち
小学校のときの同級生と久々に会う。 小学校で同じクラスだったヤツと今でもこうして食事をしたりするのは、何だか凄い気がする。20年だ。20年っつったら、生まれたての赤ちゃんがハタチになるまでの歳月だ。まぁ、ヤツとは途中10年以上ブランクがあったので、20年来とはいえないかも知れないが。 彼と私ともう一人の同級生の3人で、よく集まって飲んでいた時代があった。もう5年も前のことになるだろうか。その、もう一人の同級生が、結婚することになったらしい。当時私は、よくその男と二人で遊んでいた。あまりにもいつも一緒にいるんで、周りの人たちは、私たちがデキていると思っていたようだった。こうして仲が良かった人たちが一人ずつ、結婚して落ち着いていくのは物悲しい。 友人は言った。 「何で、あいつと結婚しなかったの?」 あまりにもストレートに聞かれたので、ちょっと口ごもった。口ごもったことに特に意味はない。あいつとの結婚なんて考えたこともなかった。 考えたくもなかった。 「結婚~~!?あいつと私が!?んなワケないじゃん。無理無理無理。絶対ありえない」 「そう?仲良かったじゃん。いいと思ってたけど」 友人はそれ以上何も言わなかった。 結婚ねぇ。私が結婚するなんてこと、ありえるんだろうか。想像もできない。何より、ダンナになる人がかわいそうだ。それに私、自由人だもんね。他人に気ぃ使う生活なんて、絶対できないよ。 でも、本音を言うと、その男友達との結婚について全く考えたことがないというワケでもなかった。考えたって言っても、コイツと結婚したら、どんな感じになるのかなぁってチラッと思ってみただけ。まーそんな考えはすぐに消え去った。友達でいたかった。友達が心地よかった。 友人はビールを飲み干し、少し考えてから言った。 「実は俺、ここ1年くらい付き合ってる彼女がいるんだけど、結婚したほうがいいのかどうか分からない」 彼は元々そんなに熱い性格ではないので、恋愛するときもそこまでどっぷり浸かったりしないようだ。淡々と、今の状況を彼は語った。 コイツがもし結婚しちゃったら、もう一人のように、疎遠になっちゃって、こうして食事したりすることもなくなるんだろうな、と思うと、寂しかった。 そうして、私一人だけが、いつまでも一人で残っていくのかなぁ。それもちょっと厳しいな。 でも、やっぱり思うんだよね。これでいいやって。昔、女友達が言ってた言葉が忘れられない。「カレシは別れてもまたできるかも知れないけど、本音を話せる友達はなかなかできるもんじゃない」 だから私、あいつと結婚考えなかったのかなぁ。たとえ一時のものでも、あいつと親友でいられたこと、すごく大事な思い出だもんね。 人は変わる。でも思い出はいつまでも変わらない。 友人「俺、3人で集まって飲んでた頃が一番楽しかったよ。戻りたいなぁ、あの頃に」 「そうだね」と私は言って、今目の前にある友情に感謝した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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