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本のタイトルじゃ~ござんせん^^ 先日友人がGWで遊びに来ていたとき、元クラスメイトの中で未だに独身なのが私と彼女ともう一人の3人しかいないということが分かった。45人中42人は結婚しているということだ。相当マズイことになった。いつまでもヘラヘラ生きているわけにはいかん。ついに諦めるときが来たのだろうか。しかし諦めたくても結婚相手がいない。 私の同級生たちは皆、高校を出てすぐに就職し、大体が職場で出会った人と結婚し、子供をもうけて地元で暮らしている。地元で同窓会をすると、自分ひとり会話について行けず、サミシイ気持ちになってしまうので、次第に足が遠ざかり、彼らとは生きる世界が違うのだと割り切って生きるようになった。 その”もう一人”の同級生が、東京に転勤してくることになった。 彼女とはそんなに親しいわけでもなかったので、高校を出てからは連絡も取らず、たまーに開催される同窓会で顔を合わせるくらいだった。最後に姿を見たのはもう、10年も前の話だ。 全く接点がないと思っていたのだが、今はすばらしい接点がある。それは、独身。 友達から連絡先を聞き出し、メールしようと思っていると、向こうのほうから連絡をしてきてくれた。 メールを見て驚いたのが、彼女は一人暮らしすら初めての経験だということだ。しかも高校を出てから10年+α、一度も転職せずずっと同じ職場に勤め続けている。 初めての一人暮らし、しかも見知らぬ土地で、どうすればいいのか分からない。いろいろ教えてくださいと、弱々しく書かれてあった。 スゲー、と思った。私は20代半ばから親とはほとんど一緒に生活していない。地元に居たときすら、実家から1キロ離れた場所に一人暮らし。この何年かで住所を転々とし、職場を何度も替え、突然行方不明になり、したい放題に生きてきた。 つまり、ワガママなのである。親と一緒に生活するなんて想像しただけで恐ろしい。3日里帰りしただけでケンカになるのに、一緒に生活なんかしたら毎日24時間ケンカしっぱなしで死んでしまう。同じ職場に10数年勤めるなんて考えたこともない。今はこの年齢なので長く続けるしかないが、突然留学したくなったり、学校に通いたくなったりしていた20代は、落ち着きのおの字もなかった。 私は、今がいつまで続くか分からないという状況が怖い。いつか終わると思うから、やれるのだ。 しかし人生がそんなに甘くないということは、歳をとるにつれて徐々に分かってきた。私もそこまでバカではなくなったということである。 彼女はそれを、若いうちから知っていたのだろうか。それともあまり深く考えず、ただ淡々と日々を生きてきたのだろうか。 どちらであろうと、彼女は私にできなかったことをやっている。心のどこかで軽蔑しながら、同時にそうあるべきだと思いながら見つめていた対岸に、彼女は立っている。
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