おそらく音楽・映画に関する徒然書き

１.GYPSY ROMANCE (櫻井)(JIMSAKU）
２.CENTRO HABANA(神保)(45℃)
３.MUCHACHA BONITA(神保)(45℃)
４.初節句(櫻井)(JADE)
５.SONGO DE GO GO(神保)(JADE)
６.WIND LOVES US(神保)(WIND LOVES US)
７.I'M GONNA CATCH YOU (櫻井)(WIND LOVES US)
８.ALISA(櫻井) (NAVEL)
９.261 BROADWAY (櫻井)(BLAZE OF PASSION）
１０.AWAKENING(神保)(BLAZE OF PASSION）
１１.CLUB WIRED(櫻井) (新録)
１２.SUNSHADE(神保)(新録)

1995.11.25【日】
POLYDOR K.K. POCH-1543

私が大・大・大・大好きなバンドのベストアルバム。
CASIOPEAを脱退して神保彰（Ds）と櫻井哲夫（Ba）による、それぞれの名前からとって名前を付けたＪＩＭＳＡＫＵ。
90年から98年の解散まで続いたバンドです。
元々当時CASIOPEAがポリドールにいて、分裂後、CASIOPEAがパイオニアLDCに移って、
JIMSAKUがポリドールからCDが出たようにスタッフは、結構こっちの方に残っていたのかも。
オリジナル・アルバムとしては2ndの“45℃”にして、
強力なリズム隊によるラテン・フュージョンというＪＩＭＳＡＫＵサウンドが確立しました。
バイオリンやリコーダーといったあまりメロディを取りそうにない楽器にテーマを取らせる、というのも新鮮でした。
森村献さん（KEY）がラテン系、吉弘千鶴子さん(KEY）が叙情的系な曲のアレンジをしていたのも音楽に幅が出てよかったかも。
ツアーは上の二人のKEYの他に是方博邦（G）森村献（KEY）中井一郎(Vl)というラインナップのバンドが一番よかったですね。
(“VIVA！”というライヴアルバムもありました）
続く｢JADE」「WIND LOVES US」まではよかったのですが、その後だんだん煮詰まってきてしまい、
出来上がったものをいかにぶち壊すかという方向になりました。
とは言っても、ポリドールでの残りの作品“NAVEL”“BLAZE OF PASSION”では、
まだまだそんなにそれまでのJIMSAKUサウンドからはかけ離れていませんでしたが。
で、このベストアルバムを出した後、BMGビクターに移籍して、
角松敏生さんプロデュースの歌モノメイン“DISPENSATION”（AGHARTAのメンバーがコーラスで参加したり
神保さんと沼澤さんのツイン・ドラムがあったり）、
その後FUNハウスに移籍して人間ドラムン・ベースに挑戦した“MEGA db”を発表して、
今は亡き六本木Pit Innでの涙の解散発言に至るわけです。

今では、JIMSAKUというユニットうんぬん以前に櫻井さんと神保さんのコンビでのライヴすらありませんので、
JIMSAKUサウンドを生で体験する事は、ほとんど不可能になっています。
ちょっと寂しいですね。。。

CDはなかなか手に入りくいかもしれませんが、結構中古屋にあったりして入手は可能だと思うので、是非聴いてほしいバンドです。