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HONEY’S WORLD

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中国(西安)

~中国 西安・北京5泊6日の旅(西安編) 2000年・夏~


海外で一番印象深かったのは中国。
同じアジアの国でありながらこれほどカルチャーショックを受けた国は無いだろう。
北京・西安6日間の旅。それはそれは壮絶だった。

その1 い、いない...

このツアーは友人と2人で行ったのであるが、
ちゃんとした旅行会社で申し込んだにもかかわらず最初からトラブル発生。
なんと北京に到着したら現地係員がいるはずなのに、いない。
他にも同じ飛行機には色々なツアーの日本人客がのっていたが、
皆現地係員の誘導でそれぞれへと散ってゆく。
なのに、私たちの係員は到着後30分以上経っても来る気配なし...
さすがに不安になった私たち。辺りを見回すともう一組、
年配のご夫婦とその息子さんが同じようにキョロキョロ。
思わず声をかけた。「○○ツーリストのツアーの方ですか?」
すると「そうですが、現地係員がいなくて困っている」とのこと。
なんだ~、私たちと一緒じゃん!と少しホッとしたはいいが、
実はホッとしている場合ではなかった。
私たちのツアーは北京で飛行機を乗り継ぎ、西安へ向かう予定であった。
その航空券を北京で出迎える(はずの)現地係員が持っているのだ!!
何時の国内線かも知らされていなかった私たちはハラハラ、ドキドキ。
業を煮やしてついに別のツアー会社さんの現地係員に声をかけ、
事情を説明し、私たちのツアー会社に電話をかけてもらった。
すると...来るはずの現地係員が「風邪をひいてお休み」だと~~~!!!
もうビックリしてしまった。よくもまあそんなことがいえたもんだ。
今、代わりの者が空港に向かっているので待っていて欲しい、と。

それからさらに20~30分後、ようやくそれらしい人がやって来た。
が、、、なんとゆ~っくりのんきに歩いて来るではないか!
これには私たち日本人はビックリ。もう少し急ぐ振りでもしてくれぃ。
そして着いて一言。「○○サンは風邪をひいてお休みだそうです。
これからは私があなたたちの担当です。」
本当に(はじめの)現地係員が風邪だったのか、
はたまた単に私たちが忘れられ、
慌ててそのように取り繕ったのかはいまだに謎...
なんとか切符をもらい、乗り継ぎの手続きをしたが、
さらに難関が待ち受けていた。

その2 お、遅い...

北京の国際線ターミナルから国内線ターミナルに移動した私たち。
チケットをくれた現地係員は西安には行かないので
搭乗手続きをしたらその先には入ってこられない。
私たちだけでの移動。ちょっと不安...
一応英語で搭乗便の案内があるようだが、
なんだかめちゃくちゃ聞き取りにくい。
しかも、恐ろしいことに搭乗口があちこち移動になっている。
TVモニターとアナウンスで言う事が違っている。ひえ~~
友人と2人、まるで獣のように耳をそばだてて何とか搭乗口変更の情報をゲット。
やっとの思いで国内線の飛行機に乗り込んだ。
北京に着いてから数時間、極度の緊張を強いられていた私たち。
疲れ果てて、座席に着くなり離陸も待たず爆睡...zzz

1時間半ほど寝ただろうか。
あ~スッキリした、と目覚めて辺りを見回し一気に目が覚めた。
な、なんと飛んでいないではないか!?
信じられないことに、搭乗してから1時間半以上も経ってまだ離陸していないのだ。
その後、ようやく離陸。これは先が思いやられるなぁ。
(後から聞いた話だが、中国特に国内線では定刻どおりに運行することのほうが稀なのだそうだ。絶句。)
西安に着いたのは夜の9時過ぎ。疲れたよ。
西安では無事現地係員が迎えに来てくれていた。
しかし、疲れた私たちはとんでもない場末のレストランに連れて行かれて夕食タイム。
食事付きツアーの悲劇か...まずい。
ほとんど手を付けずにグッタリとしてホテルに向かったのであった。

その3.こ、怖い...

ホテルは奮発して日系のデラックスホテルに泊まった私たち。
ようやくリラックスして翌日のスケジュールに臨んだ。
西安(昔の長安)に来た目的は1つ。世界遺産「兵馬俑」を見ること。
兵馬俑は秦の始皇帝のお墓の周りに埋められた埴輪のようなもの。
これが日本の埴輪と違い、等身大、いやそれ以上でしかもおびただしい数なのだ。
TVで見たのをきっかけに是非この目で見たい、と思ったのだ。

西安は昔こそ唐の都として栄華を誇ったが、今はかなりさびれた田舎の印象。
道路の舗装も充分ではなく、砂埃に煙る町、といった感じだった。
兵馬俑を見るため私たちはツアーのマイクロバスに乗り込んだ。
ここから恐怖の時間が始まった...
運転が荒い。めちゃくちゃ荒い。怖すぎる...
しかも、舗装がきちんとされていない道路である。
いつ路肩に転落するかと生きた心地がしなかった。
途中で道路の真ん中に爆弾でも落ちたのか、と思うほどの大穴も。
ここで、私がでた暴挙とは...睡眠。
疲れていたのもあったと思うが、起きていたら怖すぎる。
そう思うと「寝るしかない!意識を失うんだっ!」という発想に。笑
何とか事故らずに西安での日程を終えた。正直、奇跡のようだ。
私たちが帰国してからしばらくして、こんなニュースを知った。
西安の博物館から招待されて訪れた日本の専門家が、
道中交通事故にあい、お亡くなりになった。 
あの交通事情じゃ、そうなってもおかしくないと真剣に思った...

その4.き、キタナイ...

皆さんも中国のトイレ事情については色々噂を聞いたことがあるのでは?
確かに、すごかったです。トイレ。
西安の博物館(かなり有名で大きい)でのこと。
トイレに入ろうとしたら、、、全てのドアが壊れている。
床は水浸し。もちろん、キタナイ。
当たり前だが和式トイレなんてものは存在せず。
私たちはかなりためらった。2人で見張りつつドアを押さえ、
交代で何とか用を済ませた。
が、、、地元の人は皆平気で壊れたドアのトイレへ入っていく。
しかも、出て来るときに下着などをあげつつ出て来るのだ!
これには目が点。
しばらくは「トイレ恐怖症」だった。
ホテルはゴージャスだったのできれいな洋式トイレ。
出来る限りホテルでトイレは済ませていた。

*注意*
誤解の無いように言っておきますが、西安に行ってよかったと思っています。
兵馬俑の壮大さ、あれは日本の国では考えられないです。
大陸の大きさ、古代の王の偉大さ...
様々なことを考えさせられるものでした。
ちなみに兵馬俑の写真撮影は決められたところ以外禁じられています。
貴重な遺産を守るためでしょう。
(最近になってストロボ撮影をしなければ、写真撮影OKになったそうです。)
兵馬俑は現在も発掘作業が進められています。


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