2010/04/23(金)03:47
救急の血が騒ぐ?!
飲み会での席でのこと。
毎年同期が集まる会を開いているのですが、その中のメンバーがおめでたでこの年末は出席できなそう…との事で早めに開催いたしました。
同期会…ではなく、「元同じ病棟会」的な感じで先輩後輩入り乱れて飲んで騒ぐのが定番になりつつあるこの会。
なんと、年上だけど後輩な子も「うっかり出来ちゃった☆」とサプライズ発表があったりで、遠慮してみんな飲まないけどハイテンションな会でした。
新人の頃から苦楽を共にしてきた私たち仲良し同期。
もう学生の頃に戻ったように、歳も時間も忘れて(笑)騒いでいました。
もうすぐ閉めの鍋だよ~(最近寒いので博多モツ鍋屋さんでした。)、「雑炊かなぁ。きゃ~!!ラーメンだぁ*」…と、盛り上がっていたら後ろでドスン、と鈍い音。
そしてメンバーの一人が「あ、転んだ。」「あ、血が出てる。」
…との言葉にとっさに駆け寄ってしまう私とOPE室ナース。
30代半ばくらいの女性が、頭からすっ転んで横たわっています。
見ると3cmくらい側頭部を切っています。
お酒飲んでいるので出血もまずまず。
意識が朦朧としているのは酒のせいか頭を打ったせいか…。
とりあえず止血しましたが起き上がれそうにないとのことだし結構ぱっくりいっていてこりゃあ縫合が必要だと思われたので止血しながら救急要請、しちゃいました。
元・職場の病院付近で飲んでいたので、同僚の働く救急に運び込まれるのは目に見えているんだけど、ごめんよ~!
それでなくても酔っ払いの多い週末に、私が酔っ払いを送り込んでしまうなんて~!!
救急隊が来る前に、横のなった状態で出来る限りの応急処置。
連れの方を見つけて、お会計を済ませてもらって、病院に付き添うこと・診察が終わって必ず家まで送ること(病院に連れて行ったからって即帰らないこと!!)を約束してもらって救急隊に託します。(酔っ払いの場合、付き添いの有無・送り届けてくれる人の有無で、受け入れ病院の幅が大幅に変わってくるのです。)
ぜーんぶ段取りして、もし入院になった場合出せる個室料金まで聞いて、深夜の救急割増料金取られるし後日会計に来ることになる、どんなに遠い病院に運ばれるかわからないけどOK?…というところまで約束させて、後は救急隊へ丸投げ。
時間があったので、状況やバイタルや既往歴・薬歴なども記載しておきました。
う~ん、意外とデキる、私☆
救急隊も普通の人じゃないと思ったらしく「あのー、あなたは…?」と聞いてきたので、「近くで飲んでたただの看護師です。もとそこの病院の救急でしたけどもう辞めました。」とお返事。
「一応お名前と携帯番号聞かせていただいてよろしいですか。いやぁ、必要なこと全部メモしてあって助かりました。」と言われてそーだろうそーだろう、とご満悦な私。
救急車の発車を店員さんと見送って、店員さんにも感謝されながら席に戻ると…。
「あ、mary、終わった~?」
「さすが救急出身、はっやいね~。」
「もう救急車出たの?気づかなかったー。」
と、我がメンバー。
一緒に駆け寄ったOPE室ナースもさっさと飲みに戻っております。
すっかり酔いが醒めた私、お鍋のラーメンでも食べよう!と思って席に着くと、お鍋はすっかりカラ。白菜の切れっ端しか残っていません。
「あれ、maryまだ食べてなかったっけ?」
「ごめーん、食べたかと思った~!あ、こっちの鍋にまだちょっと残ってるよ。」
…って、のびきってうどんの様になったラーメンなんていりませーん!!
可哀想に思ったのか、店員さんがアイスを持ってきてくれました。
くすん、でもラーメンが食べたかった。
特にお会計が安くなるでもなく、何かサービスされるでもなく、私のアイス1個が付いただけ。
いい事したとは思いますが、なんだか妙に虚しくなった最後でした。
…当日のメンバー、全員看護師なんだけどな…。