この所　毎日日記へ書き込んでいる　マメな私である。
しかし　いくら何でも有りの香港といえど
そうそう新しい話題がある訳ではなく今日は何を書こうか、
なんて会社から帰る道すがら考えていたら、、、
やってくれました、一組のカップル。
駅に響き渡る男の大声「閉声！！（サオセン＝黙れの意味）」
何だ？と振り向いた時には　既に人垣が出来ていて
（香港人ははっきり言って野次馬根性バリバリです）
改札を抜けていた私は　丁度見える角度にいた為
その声の主と　相方がはっきりと見えた。
そこには22～23歳程の男女が立っていて　女はうつむき
すすり泣き、男は腰に手をあてて女を睨んでいる。
「なんだ、痴話喧嘩か、、、」と思ってそのまま行こうと
した私の背中に　「モウハンア！＝泣くなの意味」と
いう罵声とバチッ！なんか鈍い音がした。
ぱっと振り返ると　人垣が30センチばかり全体的に引いている。
その足の隙間から　先ほどの女が座り込んでいるのが見えた。
どうも男に殴られたらしく　ついに駅員までが駆けつけて来る始末だ。
実はこういう光景を目にするのは　何も初めてではなく
一回など　路上で中年の男女が　片やほうき、
片やクッキーかなんかの空き箱（金属製）で
お互いを大声で罵り合いながら　双方を猛烈な勢いで　
殴りまくっていたのを見たこともある。
さすがにこの時は　誰かが通報したらしく警官が止めに入ってきた。
（流血してたし、、、ほんと）
このように香港人は「人の目」をほとんど気にしない人が
非常に多い。
それに自己主張が日本人に比べて　かなり強いので
喧嘩なんかしようものなら、お互い全く引かない性格の為
泥沼化すること間違いなしだ。
いろんな意味でおおかたの香港人は　あいまいにしておく事や
ぐずぐずと先延ばしにするのを嫌う傾向にある。
その場ではっきりさせてくれ！ってな感じである。
だから　男女共に荒っぽい人が多い。
私の最初の香港人の印象は
１．声が大きい（というより　でかい）
２．せわしない
３．がさつ
の3つだった。面白いことに最初に感じたことは今でも変わっていない。
それはつまり香港人は裏表のないわかりやすいキャラだと言う事だ。
日本人は何を考えているのかわからない、などとよく形容されがちだが
それは自分の意見をはっきり主張しないがよし、とされていた
日本文化の名残のせいでそうなったんだと思う。
それを日本人は「奥ゆかしい」を美徳としてきた。
逆に香港人などは　中国人でありながら　
イギリスに統治され半強制的に西洋文化を学ばなければならず、
資源のない狭い土地で　タックスフリーの自由貿易港として
成り立つためには　物事をはっきり主張する人間でなければ
生きていけない状況だったに違いない。
外貨獲得のためには　諸外国の人間とも渡り合わなければいけないし
そんなところで「奥ゆかしさ」などは邪魔になっても
役に立つことはなかったろう。
もともと中国人、香港人共に野心家が多い。
この件については　次回に書くとして、
皆さんも　外で喧嘩するのはやめましょう。
（そんなこと言わなくたって　日本人は
あからさまにはやらないけどね）
特に「武器」は厳禁です（笑）。