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テーマ:国語・日本語
カテゴリ:その他の読書録
![]() 漢字の歴史ではなく、日本でどのように漢字が受容され、使われてきたか、という通史。 国語がくん簿領域に含まれることも詳しく書かれており、全体を通読するよりも、興味のあるところだけ、必要なところだけ拾い読みできるようになっている。 いつ日本に漢字が伝わったか、などというのは簡単なことではなく、漢字の読み書きができる人が日本に来ただけなのか、漢字が書かれたものが日本にもたらされただけなのか、日本人が漢字で記録することができるようになったときなのか、簡単には言えないのだ。 書評で気になったのは、「源頼朝」の「朝」を「とも」と読むことについて説明されているということ。 この「名乗字」についての項目があるのだが、「経」を「つね」と読む理由、「信」を「のぶ」と読む理由については説得力のあることが書いてあるのだが、「朝」を「とも」と読む理由については、こういうりぃいで花井かと推測されるという歯切れの悪い説明になってしまっている。結局よくわからないらしい。 巻末近くは現代の話で、筆順や、字形の細かい差異にこだわる風潮に異論を唱えている。 ここは全くその通りで、こういう考え方を広める必要があると思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.03.24 15:25:14
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