hongming漫筆

2004/11/09(火)16:44

お伽草子 【福永武彦】

日本の古典(59)

お伽草子(著者:福永武彦|出版社:筑摩書房) 「文正草子」 「鉢かづき」 「物くさ太郎」 「蛤の草紙」 「梵天国」 「さいき」 「浦島太郎」 「酒呑童子」頼光と綱は平然と人の血を飲み、人の肉を食う。「片腕を落とされ、腿の肉をそがれた年の頃十七、八の姫君が、死ぬこともできず息も絶えだえに苦しんでいた」とは、当時の読者にはずいぶん強烈な表現では。 「福冨長者物語」 「あきみち」 「熊野の御本地のそうし」 「三人法師」人を殺されたり、殺したりしたことより、家族を捨てて出家することが上位に置かれている。 「秋夜長物語」美しい稚児に懸想するのが当然のこととして描かれている。

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