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テーマ:中国関係の本(57)
カテゴリ:中国関係(漢字・中国文学)の本
食前食後 漢方の話(著者:邱永漢|出版社:中公文庫)
1960年から2年半にわたって執筆したもの。内容もさることがながら、当時の社会状況がわかって面白い。 何と当時の日本では、干し椎茸が外貨獲得のナンバー1だったのだ。 80ページには「こういった方面で更に大きな発見がなされるとしたら、それは日本でなくて中共で行われるかもしれないように思う」とある。日中国交回復以前は「中共」と呼ばれていた実例。 118ページには「茄子は原産地がインドと考えられ、シナ大陸、日本には早くから伝来した」とある。このころはまだ「シナ」という言い方にうるさくなかったんだね。日活アクションにもよく「三国人」という言い方が出てくるし。 ただ、99ページで「魚翅」に「チーチイ」とルビが振ってあり、へえ、香港か台湾では「魚」が「チー」となるのか、と思ったら、次のページで「鯊魚」に「サーイー」とルビが振ってある。最初の「チーチイ」は「イーチイ」の誤植なのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.29 16:46:11
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