角川書店。1973.12.25初版
「生産者の笑い」「エロと笑い」「悲喜こもごも」「笑いの王者」に分類されている。
笑話もあれば、怪異譚のようなのもある。
「民話」として採録されたものであっても、もとは字で書かれたものもあるようだ。
「切明の長者」は、鶴光の落語で聞いたことがある。同音異義語の話でもあるし、もとは文字で書かれたものだろう。
「文盲時代」の「三人泣き」も、「
古典落語」の「泣き塩」の枕に使われている。
驚いたのが「とうか藤兵衛」。赤松宗旦「
利根川図志」(柳田国男校訂・岩波文庫)にほとんど同じ話が載っている。この話は、講談社版松谷みよ子「日本の伝説・2」からの転載だそうだ。民間で語られていた話を「利根川図志」に収録したのではあろうが、語り継がれていたことに驚いた。
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