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2006.04.26
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 河出書房新社。1958.5.25

 図書館の本棚にシリーズで並んでいた「中国古典物語」から手に取ったのが、4巻目のこの本。

 孟子の解説書かと思っていたら、小説仕立てで、想像をふくらませ、きっとこんなふうだったろう、と、読みやすくしている。
 あとがきによれば、意識して「学問的な論議、考証には一切ふれていない」のだそうだ。

 孟子と言えば王道だが、これは統治者は被統治者とはことなる、ということが前提となっている。「治者と被治者とを截然《さいぜん》とわけて、その共存を主張する孟子」(p168)と説明している。
 孟子も、孔子のように、各地で理想を説き、弟子を育成する。
 しかし、理想の王道政治が実現することはなかった。それは「天命」のためなのだという。(p205)

 著者は、高校一年の時に「孟子」をならい、それがきっかけで生涯中国古典を読むことになったのだそうだが、一方的に肩入れする、ということはしていない。
 告子との論争を紹介した後、孟子は告子を説得していない、「終始一貫、ただ性は善なりということを、相手が納得しようがしまいがおかまいなしにふりかざしている」(p214)と評している。
 それでも、筆者は「未完成のままに性善説をふりかざす孟子の姿に、かえってすがすがしい親しみを感じるのである」(p213)と述べる。
 人間孟子を身近に感じるほど、深く孟子を理解しているのだろう。


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Last updated  2006.04.26 23:34:51
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