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題は「寅次郎の青春」だが、描かれているのは満男の青春。
泉(後藤久美子)は東京にいるんだから、少しぐらい九州に行ってようがかまわないじゃないかと思うのだが、そうはいかないらしい。 例によって、偶然が重なって寅さんと泉の再会、そこへ満男が駆けつけて、と話は進む。 ライバルかと思われた永瀬正敏の問題はすぐに解決。私はこの人のデビュー作「ションベンライダー」を公開時に見ている。大きくなったなあ。 満男が、寅さんを評して、「楽しい人だけど底が浅いから1年もしたら飽きられる」と言い切ってしまうのが圧巻。 それを聞いている寅さんの表情がアップで映し出され、表情だけで見事な芝居を見せるのだが、年齢は隠せない。 年齢といえば、御前様(笠智衆)はこれが最後の画面登場。やはり、年齢を感じさせる。 満男と泉の別れの場面。 いつもなら、満男は一緒に新幹線に乗ってしまうところなのに、泉に抱きしめられ、キスまでされてはそういうわけにはいかない。「さようなら」ということなのだ。 互いに、ガラス越しに言葉を交わそうとするが、聞き取れない。唇の動きが見えるだけ。 今までだって遠距離恋愛だったんだから、これからもそれでいいじゃないかというわけにはいかない。満男は満男のままだが、泉としては、自分はいつまでも子供ではいられないということを感じているのだ。 失恋するのはほとんど主役になってきている満男だけで、寅さんは、好かれていたのに勝手に離れてしまった。 そこだけは、「ああ、やっぱり」なのだ。 男はつらいよ 寅次郎の青春(1992) - goo 映画 ・男はつらいよ 寅次郎の青春(シリーズ第45作)@映画生活 楽天ブログランキング←クリックしてください 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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