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テーマ:時代小説・歴史小説(171)
カテゴリ:時代小説・歴史小説
新潮文庫。1997年9月。
フジテレビで放送された、特別版の原作かと思ったら、その後日談で、新シリーズの発端となるものだった。 (その経緯は、解説に詳しい) 「生きている幽霊」「泣き笑い飯盛り女」「諸行無常の響き」「舞い戻った疫病神」「新たなる旅立ち」の五作収録。 中山道の宿場・板鼻の大店の世話になることになり、土地に定着するかと思われた期間に起こったできごとを描く連作。 最初は、世話になるきっかけ、最後は旅立つきっかけ。 紋次郎を助けるのは堅気の衆の「情」であり、旅に追いやるのも堅気の衆の疑心である。 「泣き笑い飯盛り女」と「諸行無常の響き」はミステリになっていて、紋次郎が謎を解き、ことが表沙汰にならないようにしてやる。 読む方も慣れてきたので、「木枯らし紋次郎さん」(p133) という台詞で、相手の正体が読めたりする。 良寛の書がでてくるが、かえってリアリティが失われてしまった。 また、ほかの小説でも気になることで、「取締出役」の「出役」に「でやく」とルビが振ってあるが、これは「しゅつやく」と読むのが正しい。 楽天ブログランキング←クリックしてください 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.22 08:52:47
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