hongming漫筆

2007/10/09(火)05:55

「刺客請負人」 【テレビ東京】

時代劇(テレビ)(258)

 いろいろあって江戸で腕を頼りに生きている浪人が主人公。  題名だけ見ると、「必殺」のようだが、なかなかどうして人情ものなのである。  ドラマの内容が原作と同じなのかどうかわからないが、あまりいい題名ではない。センスがないなあと思っていたら、森村誠一原作なのだ。そう言われてみると、森村誠一らしい題名だ。  「刺客用心棒」とか「刺客になれない男」とかもう少し軽めでもいいのでは。  主役は村上弘明。  共演は多彩で、同じ長屋の中山忍がういういしく、仲間の柄本明は不気味で、小沢真珠は威勢がいい。  あれ? 村上弘明と小沢真珠はNHKの「柳生十兵衛 七番勝負」で一緒だったぞ。  最も目を引いたのは、敵役の若村麻由美。  かなりの若作りで、つけ爪だけでなく、足の爪まで染めて妖艶である。ここまで徹底してくれれば言うことはない。  この人は、こういうのが似合う。  第1話は登場人物が多すぎて疲れたが、福本清三がゲストだったのがよかった。  なんと、ほとんど出番はなく、主人公と対面するときには死体なのだ。  死体でも存在感がある。これは福本清三でなくてはできない役だ。  第2話でびっくり仰天。  忠臣蔵のすぐ後の話だったのだ。てっきり幕末かと思っていた。  討ち入りの第2陣というのは大野九郎兵衛の話として伝わっているが、今回は奥野将監になっている。  脱落組にされている高田郡兵衛や毛利小平太、小山田庄左衛門が、第二陣要員だったということで、かなり大きな話なのだが、一時間にまとめている。  奥野将監は西岡徳馬で、こちらは「銭形平次」の顔合わせだ。  毎週見ることになるだろう。  しかし、これでいいのだろうか、とも思う。  村上弘明なら安心してみていられる。かといって、いつまでも彼に頼るわけにもいくまい。  若い人を育てることが必要なのだ。  顔がいいだけではだめで、殺陣ができなくてはならない。  もしこの役をやらせるとしたら……V6の長野博あたりはどうだろう。  楽天ブログランキング←クリックしてください  楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へ

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