中国医学はいかにつくられたか
中国医学の発達史であり、医書史でもある。
昔から伝わってきた文物もあれば最近発見された物による研究成果もある。
医学の歴史の面はおもしろいのだが、医書の歴史はよくわからなかった。
意外なことに、馬王堆などから発見された医書には、「灸療法の記載はあるけれども鍼療法はない(p41)」ということで、著者も驚いている。。
ではどのようにして鍼治療が発達したか、ということは本の中で説明されており、説得力がある。
なぜ「器官」「五官」という語を使うのかというと、
官僚制になそられて物のあいだの関係や作用をとらえようとするのは、中国医学のいちじるしい特徴だといってよい。(p98)
のだそうだ。
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