「中国の幽霊」東京大学出版会。1980年
まだ絶版ではないらしい。再読。
副題は「怪異を語る伝統」。
「幽霊」にまつわる話がどのように記録されてきたか、その歴史をたどりながら、文学へと発展していく過程を述べる。
堅苦しい本ではない。訳出されている話を読むだけでも十分面白い。
魂魄や冥界のイメージも、あやふやだったのがだんだん決まった形になってくる。
「身の毛のそばだつような恐怖感(p47)
という表現は珍しい。
巻末に索引があり、読者への配慮がうかがえる。
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