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テーマ:中国関係の本(58)
カテゴリ:中国関係(漢字・中国文学)の本
【送料無料】中国文学十二話
久しぶりに読み返した。 「著」となっているが、NHKのラジオ放送で話した内容を編者が整理したもの。 「詩経と楚辞」から「紅楼夢」まで時代順に、中国文学の古典について解説している。 奥野信太郎という人は古い人で、大正14年に森鴎外がある寺の碑文の解説をしたのを直接見ている。 「左伝と史記」では、話は日本文学に飛び、「源氏物語」は「史記」の影響を受けているという。 どういう影響を受けたかというと、「源氏物語」というのも一つのサディズムの文学だと思います。あの中に現れてくる栄達、栄華というものは必ずその後に来る不幸とか、暗さというものの前提として描かれていて、これが『史記』と非常に共通のものを持っていると思います。 と述べている。 驚くのは、この本は話すための原稿を元にしているのではなく、放送の速記をもとにしている、ということだ。原稿を用意せずに話したものらしい。 ![]() 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へ
Last updated
2012.03.28 15:46:41
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