恒例の正月時代劇。
竹中直人が主演というのが新鮮。
低い身分ではあっても、主君の恩に報いるために、命がけの行動に出るというのは、山本周五郎の小説でいろいろ読んだような気がするのだが、設定に工夫があり、新鮮である。
自らいとまごいをするのではなく、わざと暇を出されるようい振る舞うというのも、それ自体はありがちなのだが、その手法が新奇だ。
ただ、きっかけになったような嫌がらせが実際に起こりえたかどうかは疑問がある。
なぜ主人公が使い手なのかというところは充分には描かれていないが、そういうことは考えなくていい世界なのだ。
よくまとまっていて感心した。
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