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父は無く、母は遠い土地で働いていると聞かされて祖母と暮らしている少年。夏休みになったが友達は皆行くところがあり、自分だけ居場所がない。ふとしたことから母親の写真を見つけ、母親に会いに行こうと決意する。
成り行きでチンピラ(ビートたけし)がその少年を母親のいる豊橋へ連れて行くことになる。 もちろん、まともな人間ではないので金を使い果たしたり、タクシーを盗んだりとろくなことはしない。 それでも人としての情はあり、少年がつらい思いをしないように気を遣うことはできる。 「菊次郎」というのは少年の名ではない。チンピラの名だ。 つまり、チンピラが少年との旅の中で成長したり、自分のことを考えたりする物語なのであり、主人公は少年ではない。 菊次郎が経験した夢のような夏の物語なのだった。 小さなエピソードの積み重ねでありながら、それがつながっていったりする。最初に大体の構成を考えて、物語を作りながら撮影していったのだろうか。 グレート義太夫や井手らっきょなどにも持ち味を出している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.23 00:00:46
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