人間にその存在を知られないようにして暮らしている小人といえば、佐藤さとるの「
だれも知らない小さな国」を思い浮かべるが、原作は外国のもの。
物語は大騒動になるわけではない。絵が重厚。
少年の善意がかえってあだになり、別れを迎える。
川を下って去って行く場面は、「
平成狸合戦ぽんぽこ」を思わせる。
ジブリはこういうのが好きなんだなあと思う。
細部を丁寧に描くのはいかにもジブリ。
感心したのは、父親が何かをハンダ付けしている場面。
熱したコテを当ててからそこにハンダを当てている。
つい、ハンダを当てたところにコテを当てたくなるのだが、コテを先に当てるものらしい。