中村錦之助が主演で、坂本龍馬を演じる。司馬遼太郎の「
竜馬がゆく」を原案にしているようだ。
土佐を脱藩してから近江屋で暗殺されるまでを2時間にまとめて描いているが、幕末の知識があれば話が理解できないということはない。
身分の差や、仲間としては対等のはずの亀山社中内でも、以前の身分によって差別があり、それが悲劇を生むことなどが描かれるが、このあたりは有名なエピソードではあるが、かなりフィクションが入っているのだろう。
そもそも坂本龍馬というのは何をした人なのか、実態はよくわかっていないはず。したがって、龍馬ものはフィクションとして楽しむしかない。
龍馬に折って襲来を知らせる恋人役は吉永小百合。
錦之助との顔合わせは珍しいのではないだろうか。
後藤象二郎役で三船敏郎も出ている。