hongming漫筆

2022/05/28(土)20:03

「いつかギラギラする日」 【監督 深作欣二。1992年】

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 この映画の存在を全く知らなかった。  深作欣二監督のぶっ壊し満載の映画。  主人公の萩原健一は銀行強盗のために生まれてきたような男で、金目当てではあるが、現金強奪を成功させることが生きがい。  彼がボスとなって、千葉真一、石橋蓮司とともに、木村一八の持ち込んだ、ホテルからの現金輸送車を襲撃する。  ところが、それぞれの思惑から仲間割れが起こり、荻野目慶子もからんで警察の目を逃れることと、一度は組んだ相手を殺してでも金を自分のものにすること、木村一八の抱えていた借金が元で八名信夫が組長の暴力団にも追われるという、敵味方入り乱れる展開になるのだが、話はスッキリしていてわかりにくいということがない。  暴力団の仲間として、原田芳雄演じる殺し屋も登場する。  千葉真一が体を張ったアクションを見せるというわけではなく、銃撃戦とカーチェイスがてんこ盛り。とにかくいくらでも銃器が手に入る世界で、ほとんどアメリカ映画のノリ。  次々に命を落としていくが、一人も警察には捕まらない。  多岐川裕美が、萩原健一の女として登場するが、このキャラクターだけは落ち着いている。  最後は、この後にまた波乱が起こることを予感させて終わるが、多岐川裕美はそれを受け入れている様子。  この映画がヒットしなかったのは不思議だ。

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