
7日の「放課後カルテ」は、場面緘黙の児童を取り上げていた。
自宅では元気よく声を出しているのに、学校では全く言葉を発することができない少女。
こういう事例を取り上げるのは珍しいと思ったが、感心したのは、ドラマの中では解決しないこと。
担任や親に、こういう状態でこういう配慮が必要だと説明し、その通りにするのだが、話すようになるわけではない。
これが現実だろう。医療ドラマや学校ドラマはどんな病気も治ったり問題が解決してしまったりするが、現実にはそんなことはまず起こらないだろう。
いつか解決するかも知れない、という希望を持たせるだけで終わったのが素晴らしかった。
これを見て思い出したのだが、小学校の時に、同級生に場面緘黙の女の子がいた。
学校では全く声を出さないのだが、自宅の方では近所の友達と声を出して遊んでいるのを見たことがあり、不思議に思ったものだった。
そういう子に配慮できるような担任ではなかったが、だからといって何かトラブルがあった記憶もない。
その後その子がどうなったのか全く覚えていない。
子供がまだ多かった時代なので、場面緘黙ぐらいでは、全体の中に埋もれてしまっていて、目立つこともなかったのかも知れない。
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