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新年に、地元のお寺に言ったら暦の冊子を繰れた。 「豊山寶暦(ぶざんほうれき)」という、真言宗豊山派のもの。 干支や旧暦のほかに、日の出日の入り、月の出月の入りの時刻まで書いてあって役に立ちそうなのだが、残念ながら「六曜」も載っている。「大安」とか「仏滅」とかいうものだ。どうしてこんな迷信を載せるのか、と腹立たしく思ったのだが、巻末の「六曜について」を読んで、載せたくて載せているわけではないことがわかった。 そういえば、ずいぶん前に佐倉の宗吾霊堂でもらった冊子について書いたことを思い出して読み直したら、同じものだった。 自分の書いたものだが、ここに引用しておく。 わが国には鎌倉の末か室町の始めの時代に伝えられたようですが、しかしそれは、明治になって普及し始めるようになりました。 「六曜」は仏教の信仰とはなんの関わりもない「習俗的観念」なのです。 「禁忌的思想」は、時として他を規制したり、他を傷つけたり、他を排除するということがあります。 六曜振興は、一つの「習俗的観念」であって、孫や子の代まで大事に伝えてゆくべき観念だとは言えません。 ここまでわかっているなら掲載しなくても良さそうなものだが、 現在公営の火葬場であっても、友引の日が休みになっている所もまだ多く、諸般の事情に配慮し便宜上の措置として、掲載して有ります。いわれなき習俗的観念を伝えようとする意図のものではないことに、ご留意下さい。 載せたくないので、載っていないと不親切だと言われてしまうのだ。 世の人がもう少し賢くなって六曜などというものにとらわれることがなくなるしかないのだろう。 がんばれ、真言宗豊山派。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.01.07 16:13:29
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