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hongming漫筆

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時代小説・歴史小説

2018.08.24
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 山本周五郎はずいぶん読んだし、NHKでドラマ化されたものも見た。ところがなぜか原作を読んだことはなかった。
 中編が四編収められている。
 「花接」(昭和23年)、「ちいさこべ」(昭和32年)、「ちくしょう谷」(昭和34年)、「へちまの木」(昭和41年)。
 意外に「ちいさこべ」はあっけない話だった。
 「花鎗」はかなり初期のものらしく、凝った心理描写にしようという気負いが感じられる。
 いずれも本音ではなく建前を貫き通す話だ。自分という小さな存在の望みよりも、自分はどうすべきかということを考え、その通りにする。
  「ちくしょう谷」とさだまさしのことは全く知らなかった。今回検索して初めて知った。
 このなかで「へちまの木」は異彩を放っている。
 自立を求める青年の話のようでもあるし、武士は武士であり町人にはなれないという話のようでもある。
  「人間というのはこういうものだ」という妙な悟りが随所に出てきて鼻につくのだが、今でも「人生は~」なんて歌う人が大勢いるのだからこういう話があるのは当たり前なのだろう。






Last updated  2018.08.25 19:56:20
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2017.12.29
 入院中はすることがない。幸い本はたくさんあったので、興味を持ったものを借りて読んだ。
 いつもは本の感想など面倒だから書かないのだが、暇なのでノートに感想を書いておいた。しばらく本の感想を書いていく。

 テレビドラマ化されたのを見た記憶がある。たしか2作ドラマ化されたはずだ。ドラマの話の内容は全く覚えていない。
 原作は読んだことがなかった。妖(あやかし)と話ができる主人公と、妖たちが不思議な事件の解明に挑む。好奇心からではなく、そうせざるを得ないのだ。
 ある程度は「ゲゲゲの鬼太郎」の影響があるだろうが、江戸の大店のひ弱な若旦那という設定がいい。ひ弱な理由も明かされる。
 これ1作の読み切りとして発表されたのだろうが、これを書いた時にはシリーズ化の構想があったのではないだろうか。
 私が高校生だったらシリーズを全部読もうと思っただろう。面白かったけど、根気が続かないのが残念。

 「心配のしどうしで」(p55)という表記があった。これは「心配のしどおしで」ではないだろうか。






Last updated  2019.02.10 17:23:39
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2013.08.28
 中公文庫。

 これは11年前に読んでいる。
 「八重の桜」を見ていて、本棚にあったのを思い出して読み直した。
 すっかり内容を忘れていた。
 梶原平馬が主人公。
 会津への思いが込められているのは感じるが、小説としてはわかりにくいところもある。もっとも、当時の京都の情勢は、簡単に説明できるものではないので、誰が書いてもわかりにくくなるのだろう。
 実は作者は平馬と二葉の曾孫なのである。身内を描いたものなのだが、この小説を書くまでは、平馬に対して否定的だったことも語られている。

 今回驚いたのは、武器商人だったシュネルのことが取り上げられていること。
 短刀を与えられたこと、会津藩の人たちを連れてアメリカに渡り、ワカモツ・コロニーを作ったがうまくいかなかったことが会話の中で語られている。
 私は、「BS歴史観」で初めて知ったと思って、その時はちょっと感動したのだが、すでにこの本で読んでいたのだ。
 おそらく、地元の郷土史家の間では周知の事実だったのだろう。


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Last updated  2013.08.30 09:42:04
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2013.03.12
 浮世絵と結びつけた短編集。
 「江戸女絵姿十二景」と「広重「名所江戸百景」より」の二つのシリーズ。
 いずれも町人が主人公だが、人情物というわけではなく、悪女の話もある。
 救いのない男の話もある。
 困難な状況にあって人に救われる話よりも、救いのない話の方が書くのは難しいのではないだろうか。
 作者の技量を感じさせる本だった。

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Last updated  2013.03.12 18:21:44
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2012.05.23
 再読。もしかすると再々読かもしれない。

 「平次屠蘇機嫌」「五月人形」「赤い紐」「迷子札」「鉄砲の音」に、随筆「平次身の上話」「捕物帖談義」「捕物小説は楽し」を収録。

 「赤い紐」はいろいろなものに収録されていて何度も読んだが、救いのない話で好きになれない。

 この本の最もいいところは、作者自身が平次について語っている随筆の収録である。
 平次が年を取らないことのほうが自然であるこも述べている。

 気になった語。
少し、唐臼《からうす》を踏むが(p9)

 足が大きいとでもいう意味か。

八五郎はそれでもローズものの叡智《えいち》を働かせたりしました。(942)

 「ローズもの」がわからない。

わざと狭く着た単衣《ひとえ》(p128)

 「狭く着る」とは前を深く合わせるということか。

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Last updated  2012.05.26 16:57:17
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2011.09.14
 遠い昔に買った講談社の「講談名作文庫」の一つ。
 買ったまま読んでなかったのかもしれない。
 「田宮」という抜刀術を思い浮かべるが、「田宮流」とは関係がない。
 どうも架空の人物らしい。
 驚いたことに、主人公の坊太郎の話になるまでが長い。
 なるほどこうやって説き起こして聴衆の興味を引いていくのかと感心する。

 読後感は「無常」である。
 見事仇討ちはしたものの、人の命には限りがある。
 子々孫々まで栄えましたということにならないところに人気があったのかもしれない。


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Last updated  2011.09.18 13:22:45
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2011.09.06
 遠い昔、講談社が「講談社名作文庫」という文庫シリーズものを出したことがある。
 講談社の本来の姿のはずなのだが、最近はとんとこういう企画を目にしないなあ。
 それを何冊か手に入れたものの一つ。
 伊達騒動といえば、山本周五郎の「樅の木は残った」だが、今では絶版のようだ。
 しかも、これは通説の伊達騒動を逆転させていた。
 今回、通説の伊達騒動を読んだわけだが、中心の力で陰謀が暴かれるのではなく、それとは無関係に存在した知行地争いで片がついてしまったのには驚いた。
 しかし、これが現実には近いのかもしれない。

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Last updated  2011.09.10 16:17:09
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2010.09.10
 神田明神とくれば銭形平次である。
 小説は、「平次屠蘇機嫌」「五月人形」「赤い紐」「迷子札」「鉄砲の音」の五編。「鉄砲の音」以外は読んだ記憶がある。
 ほかに、野村胡堂の随筆「平次身の上話」「捕物帖談義」「捕物小説は楽し」が収められている。
 これも読んだ記憶があるが、ほとんど忘れていたので、楽しく読んだ。
 平時に年をとらせないのは意図してのことなのだ。

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Last updated  2010.09.19 17:57:22
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2008.07.19
 講談社「大衆文学大系11 長谷川伸 土師清二 集」(1972.2.20)

 無頼の旗本の水野と、幡随院長兵衛の話。
 長兵衛の側からも描いていて、そちらの方がまっとうな人間である。
 「砂絵呪縛」と同じで、虚無的で、社会の規範を逸脱した主人公。
 特に大きな起伏があるわけではなく、淡々と話は進み、水野は身を滅ぼす。
 水野十郎左衛門を主人公にした小説は、ほかにも何か読んだ記憶があるのだが、思い出せない。
 いや、主人公ではなく、隆慶一郎の吉原ものに出てきたのだったろうか。
 破滅的な人間というのは、読者を引きつけるものらしい。

 気になった表記。
商人風に装えて

 「よそおえて」ではあるまい。「ととのえて」あるいは「こしらえて」と読むだろうか。

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Last updated  2008.07.19 08:52:15
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2008.07.17
 講談社「大衆文学大系11 長谷川伸 土師清二 集」(1972.2.20)

 「すなえじゅばく」かと思っていたのだが、「すなえしばり」と読むようだ。
 冒頭に出てくる、墓を暴くおどろおどろしい場面は、全体につながるようなつながらないようなもので、善悪入り乱れて物語が展開される。
 読んでいる間は面白いのだが、読み終わって、さて、いったい誰が主人公だったのか、どんな物語だったのか、というと、なんだかよくわからない。
 不思議な小説である。
 最初のうちは、江戸時代の中でもいつなのかわからないが、だんだん、綱吉の時代とわかってくる。

 江戸らしさを感じさせる表現。
俺が上がればいいんだが、足が汚れている

 おそらく、明治時代も同じようなことを言っていたのだろう。

 読めなかった字。
お酉は屑く孫之丞を断念して

 「屑く」は、辞書を引いたところ「いさぎよく」と読むようだ。

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Last updated  2008.07.18 20:07:51
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